2013/07/20---黒崎蘭丸

『背中にドクロ模様の入った黒色のパーカーを着ている黒崎蘭丸くん、お連れ様がお待ちです。いらっしゃいましたら2階のサービスカウンターまで。繰り返します…』

 聞き間違いかと思った。そうだったらいいと思った。だが、硝子のショーウィンドウに映る俺は、しっかりとドクロを背負っていた。心なしか周囲の視線がイテェ。居たたまれなくなって取り敢えず早足でその場を立ち去る。そういえば後ろを付いてきていたあいつの姿が見当たらない。いつからだ。覚えてねぇ。
 はぐれたのは俺じゃなくむしろあいつの方なんじゃないかと思う。9割9分9厘、ほぼ確実にそうだ。

「っにしてくれてんだあの馬鹿」

 つうかサービスカウンターってすぐそこかよ。あいつさては冗談半分で館内放送なんてマネしやがったんじゃねぇだろうな。
 



(黒崎蘭丸が慣れないデパートメントデートで案の定彼女とはぐれた)

飽 き た。たぶん蘭丸がブレイクする2、3年前くらい

 
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