2013/08/15---一ノ瀬トキヤ

「いくつか質問、よろしいですか」
「うん、あ、はい」
「今日食べたものは?」
「カロリーメイト(チーズ)、アロエヨーグルト、アメリカンドッグ、ウィダー、カロリーメイト(フルーツ)」
「……キッチンを最後に使用したのは」
「トキヤが最後に家に来た日、です」
「洗濯物は?」
「2日前にコインランドリーで!バッチリ!」
「…買い物は?」
「必要なものができたらその都度行く。買いだめはしてないよ、ダメ?」
「駄目かどうかという問題ではありません。まず貴女に足りないものは何だか判りますか。生活力です。仕事が大変なのは解りますが、家事を怠ってしまっては」
「疲れてるのわかってくれるなら休ませてよー耳タコだよー」

 ぽふり、2人掛けのソファに寝転がり、端に置いたクッションに顔を埋める。トキヤの話は長い。クドイ。

「あ、こら、まだ話の途中で──」
「…私が料理や洗濯や掃除が出来なくても、その……ト、トキヤがいるから……」
「な……甘えてもらっては困ります」
「最初に甘やかしたのはそっちじゃん」
「それは君が風邪を引いたとかで半ば強引に家に呼んだんでしょう!いつまで病人気分なんですか君は」
「あー学生時代お母さんにも言われたそれ、いつまで受験生気分なんだー、って」
「成長しませんね」
「うっさい……酔い潰れて寝言で私の名前とか呼んじゃうくせに」
「な……!誰が、」
「愛しの翔ちゃん」
「……他に何か聞きましたか」
「え、特に何も?てことは他にも何か言ったの?」
「何もないので忘れてください忘れろ」
「こわ」



20130815
トキヤの生活力と、酒入ったら即寝そう


 
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