![]() ![]() yume-utsutsu..* ◎name change nrt | btl | main 君の吐息は僕の媚薬 49/49 君の吐息は僕の媚薬 『冬獅郎ーッ』 「う、わ!」 いきなり背後に飛び付かれ、筆がズレた。 背後に飛び付いたヤツは分かっている。 「……なまえ…」 『あ、バレた? …あれ、書類の文字どうしたの?』 「てめえの所為だろォが!」 笑いながらご免、と言って離れるなまえ。 十番隊第四席のなまえは、上位席官だけあってそこそこ優秀だし、顔だって可愛いし、背…は、俺と変わらない位だけど、まぁ低いし。何時か俺が抜くから良いとして。 小柄で言動は幼い癖に、表情は何処か大人びていて。 でも、何だかんだ戦闘能力は高くて…そんなギャップが気になり始めて、気が付けばなんか恋人とかになっちゃってて。 なまえと出逢って、俺はだいぶ変わった。 どう変わったか、なんて自覚はしていないけどな。 周りから…特に、松本からは良く言われる様になった。 「はぁ……どうしてくれんだよ、これ。 重要書類だぞ」 なんて、嘘だけどな。 『えぇ!』 「責任、とってもらおうか」 ニヤリ、と口角を上げれば、下唇を噛む。 『な、何すれば…』 なんかとんでもない事を要求されると思ってるな… 本当はキスくらいで許してやろうと思ったけど。 どうせなら… 「そうだな… まずはじっとしてろ」 『?…うん』 「それから目、閉じろ」 『?』 素直に言う事を聞いて、ゆっくりと瞳を閉じる。 長い睫毛が伏せられ、なまえの綺麗な黒曜石みたいな瞳は瞼の向こうに閉じ込められた。 口角が上がる。 『とう…しろ…?』 俺の行動が読めないからか、心細そうに俺の名を呼ぶ。 「…何だ?」 『ッ…』 耳元で低く囁けば、びくっと肩を揺らす。 『ゔー… やっぱ、目開けちゃダメ?』 「…仕方ねぇな」 我慢できずに片目を開け、顔を真っ赤にするなまえ。 俺はなまえの腰紐を素早く解き、それで目隠しをした。 『ッえ、ちょ…冬獅郎…』 慌てるなまえの耳に唇を掠めて、 「シー…」 と囁けば、耳まで赤く染めて大人しくなる。 「騒ぐと外に聞こえるぞ」 クス、と笑えば、小さく意地悪…と呟く声が聞こえた。 腰紐を解いた事で、もう既に脱げかけているなまえの死覇装をそのまま肌蹴させる。 『と、冬獅郎…誰か来たら…ッ』 「来ねえよ」 確証も根拠も無いけれど、そう言い放てば黙りこむなまえ。 「……そうだな、保険…かけとくか」 『保険…? ッふぐ…ッ』 洗いたての布巾を捩じり、なまえに噛ませて後頭部で結んだ。 所謂猿ぐつわ。 これで声は漏れない。 『ぅ、ん゙!』 「どうせだったら、手も縛っとくか?」 愉しそうに笑えば、なまえは思い切り首を横に振る。 「其処まで喜ばれたら、やるしかねぇな」 『!?』 自分の意思と反対の対応に、なまえはまた首を横に振る。 処分する書類を纏める用の紐で、なまえの両手首を後ろ手に縛った。 『ぅ…ふ…ッ』 「結構隊首室にあるもので出来るモンなんだな」 くくっと、喉で押し殺した様な笑いに、なまえは若干脅えた様子を見せる。 「クス…大丈夫だ、なまえ。 痛い事はしねぇよ」 優しく囁きながら、そっと頬を撫でる。 少し安心したのか、俺は何も言わなくなったのを確認し、そのまま首筋に顔を埋めた。 『ん…ッ』 見えていない分、敏感になっているなまえは些細な愛撫にも敏感に反応を見せる。 そのまま唇を移動し、首筋から鎖骨にかけて幾つもキスを落とす。 『ん゙……』 猿ぐつわの所為でくぐもった声を上げ、小さく肩を震わせる。 その反応を楽しみながら、反対側も同じ様に唇を這わせる。 『んううッ』 首筋を逆なでするように、舐め上げれば先程よりもずっと大きく反応を見せる。 耳朶を甘噛みし、耳の輪郭を舌先でなぞる。 『ふ…ん゙』 びくっと躯を跳ねさせても、俺は絶えず耳の愛撫を続ける。 クチュクチュと直接鼓膜を刺激する水音。 なまえの呼吸も荒くなっていく。 耳からの快感に夢中になっているなまえ。 鎖骨の先にある白い膨らみに、手を添えた。 『ふッんん゙!』 「まだ触っただけじゃねぇか」 そう囁きながら、ピンク色の飾りを軽く捻る。 びくびくっと絶えず躯を震わせるその反応を愉しみながら、強弱を付けて押し潰す。 『ふ…ハァ…ん゙』 俺は耳への愛撫をやめ、ゆっくりと首筋を下り、鎖骨をなぞり胸の先端を咥え込む。 『ふぅ…ッうン!!』 咥え込み、舌先で転がしたり甘く噛んだり、様々な方法で快感を与えて行く。 左手でもう片方の乳房を揉み、右手を太腿に添える。 内腿をさすり、人差し指で軽くなぞる。 その度、甘い声と吐息を漏らす。 お前の吐息は、酷く俺を煽る。 『ぅ……ッん゙!!』 右手がなまえの蜜をたっぷりと含んだ秘部に触れた。 クチュ…と卑猥な音が響く。 人差し指で割れ目をなぞれば、指先に纏わり付く蜜。 「すげぇ濡れてる…」 『んん゙―ッ』 首を横に振って否定するけれど、躯は正直なもので。 俺の言葉に更に蜜を溢れさせる。 『ん゙ッんん!ハァ…ん』 猿ぐつわの所為で大きな声は出ないけれど、抑えられた吐息は、逆に俺を刺激する。 「ハァ……お前、そんなに気持ち良いのか? 此処、どんどん蜜溢れて来るぞ」 『う…ッん゙』 此処まで来ても素直に首を縦に振らないなまえ。 まぁ、それも此処までだろう。 俺は指を三本に増やし、なまえの蜜壷に埋め込んだ。 『あ゙う!』 背中を大きく反らせて快感を逃す。 ナカで三本の指をバラバラと動かせば、それに応えて艶のある声が漏れる。 「そんなに締め付けるなよ。 動かせねぇだろ」 『ゔ、ふぅ…ンッハァ…あ゙』 「これでもまだ、気持ち良くないなんて言えるか?」 そう笑えば、悔しそうにくぐもった声が漏れた。 「気持ち良いんだろ? それとも、足りないか?」 『ぅ、あ…ん゙』 なまえの蜜を絡めたまま、指を引き抜く。 そしてすぐに、天を仰ぐソレを突き立てた。 『ふッんん―ッッ』 背中を弓なりに反らせて、白い首までも反らす。 「ちっ…キツ… 勝手にイッてんじゃねぇよ」 達したなまえのナカは想像以上にキツく、収縮が激しい。 危うく持って逝かれそうになった俺は、それを誤魔化す様に激しく腰を打ち付けた。 「ハァ…お前の声、聴きたい」 そう言って猿ぐつわを解いた。 『はぁッん、あッ だめぇ…まだ、ああッ』 期待を裏切らない甘い声に、俺の腰は甘く痺れる。 果てて間も無いなまえのナカは、更なる快感に追われて収縮が落ち着く事は無い。 「ッ…俺も、持ちそうにな……ッい」 『あ、ひゃンッ…ああぅ』 なまえの奥めがけて、思い切り腰を打つ。 肉と肉がぶつかり合う乾いた音が、室内に響く。 『ッあ、も…だめえぇ…!』 「くッ…」 なまえが果てる瞬間、自分の快感も頂点に達し、俺はそのまま快感の波に呑まれた。 「…あ゙ー…その、悪かった」 『……』 頬を膨らませて、全くこっちを見ようとしないなまえ。 『隊首室で…しかもお仕事中なのに。 日番谷隊長、止めてくれないんですもん』 ……普段俺の事を"冬獅郎"と呼ぶなまえが、敢えて強調する様に"日番谷隊長"と呼ぶ。 これは、まだそんなに怒ってない証拠。 はぁ、と一つ溜息を吐いてなまえの華奢な背中を包み込んだ。 『…ッ』 「悪かったって… すまない、なまえ」 『……』 抱き締めた俺の手に、なまえが自分の手を重ねた。 『許すのは、今回だけです』 元はと言えば、お前が悪いんだろう。 と、普段なら言ってやるけど。 なまえの媚薬に侵された俺は、なまえの優しい瞳に、微笑み返す事しか出来なかった。 なまえの笑顔は なまえの香りは なまえの仕種 なまえの吐息 その全ては、俺を魅了して止まない。 その全てが、俺の媚薬。 君の吐息は僕の媚薬 -------------------- 酔い痴れて、更に求めて (意地悪なシロちゃんが書きたくて…なんだかんだ彼女い大好きなんですよ) 11.08.20.22:45 お題提供サイト様 恋したくなるお題様 [TOP] [ top ] |