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君の吐息は僕の媚薬
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君の吐息は僕の


『冬獅郎ーッ』

「う、わ!」


いきなり背後に飛び付かれ、筆がズレた。
背後に飛び付いたヤツは分かっている。


「……なまえ…」
『あ、バレた?
…あれ、書類の文字どうしたの?』
「てめえの所為だろォが!」


笑いながらご免、と言って離れるなまえ。
十番隊第四席のなまえは、上位席官だけあってそこそこ優秀だし、顔だって可愛いし、背…は、俺と変わらない位だけど、まぁ低いし。何時か俺が抜くから良いとして。
小柄で言動は幼い癖に、表情は何処か大人びていて。
でも、何だかんだ戦闘能力は高くて…そんなギャップが気になり始めて、気が付けばなんか恋人とかになっちゃってて。
なまえと出逢って、俺はだいぶ変わった。

どう変わったか、なんて自覚はしていないけどな。
周りから…特に、松本からは良く言われる様になった。


「はぁ……どうしてくれんだよ、これ。
重要書類だぞ」


なんて、嘘だけどな。


『えぇ!』
「責任、とってもらおうか」


ニヤリ、と口角を上げれば、下唇を噛む。


『な、何すれば…』


なんかとんでもない事を要求されると思ってるな…
本当はキスくらいで許してやろうと思ったけど。
どうせなら…


「そうだな…
まずはじっとしてろ」
『?…うん』
「それから目、閉じろ」
『?』


素直に言う事を聞いて、ゆっくりと瞳を閉じる。
長い睫毛が伏せられ、なまえの綺麗な黒曜石みたいな瞳は瞼の向こうに閉じ込められた。

口角が上がる。



『とう…しろ…?』


俺の行動が読めないからか、心細そうに俺の名を呼ぶ。


「…何だ?」
『ッ…』


耳元で低く囁けば、びくっと肩を揺らす。


『ゔー…
やっぱ、目開けちゃダメ?』
「…仕方ねぇな」


我慢できずに片目を開け、顔を真っ赤にするなまえ。
俺はなまえの腰紐を素早く解き、それで目隠しをした。


『ッえ、ちょ…冬獅郎…』


慌てるなまえの耳に唇を掠めて、


「シー…」


と囁けば、耳まで赤く染めて大人しくなる。


「騒ぐと外に聞こえるぞ」


クス、と笑えば、小さく意地悪…と呟く声が聞こえた。

腰紐を解いた事で、もう既に脱げかけているなまえの死覇装をそのまま肌蹴させる。


『と、冬獅郎…誰か来たら…ッ』
「来ねえよ」


確証も根拠も無いけれど、そう言い放てば黙りこむなまえ。


「……そうだな、保険…かけとくか」
『保険…?
ッふぐ…ッ』


洗いたての布巾を捩じり、なまえに噛ませて後頭部で結んだ。
所謂猿ぐつわ。
これで声は漏れない。


『ぅ、ん゙!』
「どうせだったら、手も縛っとくか?」


愉しそうに笑えば、なまえは思い切り首を横に振る。


「其処まで喜ばれたら、やるしかねぇな」
『!?』


自分の意思と反対の対応に、なまえはまた首を横に振る。
処分する書類を纏める用の紐で、なまえの両手首を後ろ手に縛った。


『ぅ…ふ…ッ』
「結構隊首室にあるもので出来るモンなんだな」


くくっと、喉で押し殺した様な笑いに、なまえは若干脅えた様子を見せる。


「クス…大丈夫だ、なまえ。
痛い事はしねぇよ」


優しく囁きながら、そっと頬を撫でる。
少し安心したのか、俺は何も言わなくなったのを確認し、そのまま首筋に顔を埋めた。


『ん…ッ』


見えていない分、敏感になっているなまえは些細な愛撫にも敏感に反応を見せる。
そのまま唇を移動し、首筋から鎖骨にかけて幾つもキスを落とす。


『ん゙……』


猿ぐつわの所為でくぐもった声を上げ、小さく肩を震わせる。
その反応を楽しみながら、反対側も同じ様に唇を這わせる。


『んううッ』


首筋を逆なでするように、舐め上げれば先程よりもずっと大きく反応を見せる。
耳朶を甘噛みし、耳の輪郭を舌先でなぞる。


『ふ…ん゙』


びくっと躯を跳ねさせても、俺は絶えず耳の愛撫を続ける。
クチュクチュと直接鼓膜を刺激する水音。
なまえの呼吸も荒くなっていく。
耳からの快感に夢中になっているなまえ。
鎖骨の先にある白い膨らみに、手を添えた。


『ふッんん゙!』
「まだ触っただけじゃねぇか」


そう囁きながら、ピンク色の飾りを軽く捻る。
びくびくっと絶えず躯を震わせるその反応を愉しみながら、強弱を付けて押し潰す。


『ふ…ハァ…ん゙』


俺は耳への愛撫をやめ、ゆっくりと首筋を下り、鎖骨をなぞり胸の先端を咥え込む。


『ふぅ…ッうン!!』


咥え込み、舌先で転がしたり甘く噛んだり、様々な方法で快感を与えて行く。
左手でもう片方の乳房を揉み、右手を太腿に添える。
内腿をさすり、人差し指で軽くなぞる。
その度、甘い声と吐息を漏らす。


お前の吐息は、酷く俺を煽る。



『ぅ……ッん゙!!』


右手がなまえの蜜をたっぷりと含んだ秘部に触れた。
クチュ…と卑猥な音が響く。
人差し指で割れ目をなぞれば、指先に纏わり付く蜜。


「すげぇ濡れてる…」
『んん゙―ッ』


首を横に振って否定するけれど、躯は正直なもので。
俺の言葉に更に蜜を溢れさせる。


『ん゙ッんん!ハァ…ん』


猿ぐつわの所為で大きな声は出ないけれど、抑えられた吐息は、逆に俺を刺激する。


「ハァ……お前、そんなに気持ち良いのか?
此処、どんどん蜜溢れて来るぞ」
『う…ッん゙』


此処まで来ても素直に首を縦に振らないなまえ。
まぁ、それも此処までだろう。

俺は指を三本に増やし、なまえの蜜壷に埋め込んだ。


『あ゙う!』


背中を大きく反らせて快感を逃す。
ナカで三本の指をバラバラと動かせば、それに応えて艶のある声が漏れる。


「そんなに締め付けるなよ。
動かせねぇだろ」
『ゔ、ふぅ…ンッハァ…あ゙』
「これでもまだ、気持ち良くないなんて言えるか?」


そう笑えば、悔しそうにくぐもった声が漏れた。


「気持ち良いんだろ?
それとも、足りないか?」
『ぅ、あ…ん゙』


なまえの蜜を絡めたまま、指を引き抜く。
そしてすぐに、天を仰ぐソレを突き立てた。


『ふッんん―ッッ』


背中を弓なりに反らせて、白い首までも反らす。


「ちっ…キツ…
勝手にイッてんじゃねぇよ」


達したなまえのナカは想像以上にキツく、収縮が激しい。
危うく持って逝かれそうになった俺は、それを誤魔化す様に激しく腰を打ち付けた。


「ハァ…お前の声、聴きたい」


そう言って猿ぐつわを解いた。


『はぁッん、あッ
だめぇ…まだ、ああッ』


期待を裏切らない甘い声に、俺の腰は甘く痺れる。
果てて間も無いなまえのナカは、更なる快感に追われて収縮が落ち着く事は無い。


「ッ…俺も、持ちそうにな……ッい」
『あ、ひゃンッ…ああぅ』


なまえの奥めがけて、思い切り腰を打つ。
肉と肉がぶつかり合う乾いた音が、室内に響く。


『ッあ、も…だめえぇ…!』
「くッ…」


なまえが果てる瞬間、自分の快感も頂点に達し、俺はそのまま快感の波に呑まれた。









「…あ゙ー…その、悪かった」
『……』


頬を膨らませて、全くこっちを見ようとしないなまえ。


『隊首室で…しかもお仕事中なのに。
日番谷隊長、止めてくれないんですもん』


……普段俺の事を"冬獅郎"と呼ぶなまえが、敢えて強調する様に"日番谷隊長"と呼ぶ。
これは、まだそんなに怒ってない証拠。
はぁ、と一つ溜息を吐いてなまえの華奢な背中を包み込んだ。


『…ッ』
「悪かったって…
すまない、なまえ」
『……』


抱き締めた俺の手に、なまえが自分の手を重ねた。


『許すのは、今回だけです』


元はと言えば、お前が悪いんだろう。
と、普段なら言ってやるけど。

なまえの媚薬に侵された俺は、なまえの優しい瞳に、微笑み返す事しか出来なかった。

なまえの笑顔は
なまえの香りは
なまえの仕種


なまえの吐息


その全ては、俺を魅了して止まない。

その全てが、俺の媚薬。












君の吐息は僕の
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酔い痴れて、更に求めて


(意地悪なシロちゃんが書きたくて…なんだかんだ彼女い大好きなんですよ)

11.08.20.22:45

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