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壊レタ人形
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壊レタ


ああ、ほら。
堕ちて堕ちて
壊れて壊れて

ボクが食べたるから
ボクが創ったるから















『お疲れさまでした』
「ああ、みょうじ三席。
気を付けて帰るんだよ?」
『はい、有難う御座います、吉良副隊長』


無垢な笑顔を振りまいて。
君は今日も、頬を赤く染めて。


『い…市丸隊長、お疲れさまでした』


と、頭を下げる。
決してボクと瞳を合わせへん様に。


「ああ…気ィ付けて帰り」
『ッはい!
し、失礼します』


耳まで赤くした君に、口角を上げる。
パタパタと足音を響かせて、隊首室から出て行く。



ああ、ほんま。可愛えね。
そない
ボ ク が 
好 き な ん ?




ほな、食べてあげようか。



その純真無垢な



君の白い心に



黒を一滴だけ



零して……















「なまえちゃん居てる?」


執務室の扉を開ければ、もう帰る所だったのか、身支度をしているなまえちゃんの姿。
ボクの声に反応して、顔を上げる。


『はい、此処に』


立ち上がったなまえちゃんに、ボクは少し俯き加減で頼む。


「帰る所悪いねんけど…
書類、手伝ってくれへん?」
『え、私ですか?』
「せや。
今、イヅル副官召集で居てへんねや」
『わ、私でよければ…』


ああ…分かり易いなァ…
そない顔、紅うして。


「ほな、ついておいで」


そう言えば、なまえちゃんは小走りでボクの背中を追う。

君の夢を叶えてあげるわ
お姫さん…



「ほな、これやってくれる?」
『はい、畏まりました』


なまえちゃんはボクから書類を受け取ろうと手を伸ばす。
なまえちゃんが書類をしっかりと握る前に、ボクは手を離した。

重力に従い、書類は当然の如く地に落ちる。


『あ…す、すみませんッ』


慌ててしゃがみ込み、書類をかき集めるなまえちゃん。
ボクもしゃがみ込んで、書類を集める。


「いや、今のはボクが離すの早かってん。
ボクが悪いんよ」


と、微笑んで見せれば、ほら。
目を泳がせて、唇を一文字に結ぶ。
その顔は赤く、ボクを一切見ようとはせェへん。


『じ、じゃあ、私…
吉良副隊長の席、お借り致します』
「ああ、イヅルんトコやのォて、こっち座り?」


と、イヅルの席に向かうなまえちゃんの背中に言う。
振り返ったなまえちゃんの瞳が捕えたのは、ボクの隣に有る簡易机。
簡単な作業をする為に置いて有る机。

何時もは書類置き場やけど、今日は珍しく片付いとる。
其処を指差すボク。


『い、いえ…
あの…隊長の隣なんて、私如きが座るには大変恐縮でして…』
「良えから、座り。
イヅルは他人に机の周り弄られるの、嫌うんや。
…それとも、何?
ボクの隣が嫌なん?」
『そ、そんな筈―…』
「ほな、座り」


なまえちゃんは暫らく黙って机とボクを交互に見つめた。
そして一度目を瞑り、覚悟した様にボクの隣に来た。


『し…失礼…します』


声が、椅子を引く手が、震えとる。
そない緊張せんでも良えのに。
余程ボクが好きなんやね…













開いた窓
時々入り込む風

その風に乗って香る、市丸隊長の香り。


心臓の音が、聞こえてしまいそう。


気付かれていません様に。
この想いに…


あの日の行為に―…

 


―…隊首室が、異様に静かだ。
市丸隊長は私なんか気にも留めず、黙々と書類をこなしていくのに。

隊首室に二人きり
市丸隊長の香り
静かな呼吸

…私ばかり意識して、馬鹿みたい。



「…ん?どないした?
全然筆進んでへんみたいやけど」
『え、あッ…あの…
すみません』


あたしは慌てて書類に視線を落とした。
でも、市丸隊長の視線は何時までも私に向けられている。


そんなに見つめないで…
手が、震えちゃう。


唇を噛み締めて、必死に筆を走らせる私の耳に届いた、クックッと、押し殺した様な笑い声。
ふと視線を上げれば、楽しそうに笑う市丸隊長。


「クッ…あかんわァ…
我慢出来ひんかった」


そう言ってまた笑う。
何がそんなに可笑しいのだろう。

ひとしきり笑った後、溜息を吐きながら私を見据えた。



「ハア…可笑し…。
…なァ、なまえちゃん。
そない、ボクが好き?」


不敵な口許から零れ堕ちた言葉。
一瞬、頭の中が真っ白になった。


『な、何を…』
「あらら?
ボクの勘違いやった?」


ドキドキと、今までに感じた事の無いくらい心臓が跳ねる。
息が苦しくなる位、心臓が胸を内側から叩く。



「可笑しいなァ…
この前、ボクの机に座るなまえちゃんを見た気ィすんねんけど」


ビクンッと躯が跳ねた。
もしかして、見られていた?




あの日の行為を―…




「なまえちゃん…
ボクん席座って、何しとったの?」


クスクスと、市丸隊長の薄い唇から漏れる笑い。
この人は全部知っているんだ。

どうして、こんな……



『…わ、私は…隊長の席になんか…
座ってません…』


やっとの事で吐いた嘘。
私は市丸隊長から視線を外し、書類に向かった。


「ほんまに?
何や、ボクの椅子、染みが出来てんねやけど。
これも、知らへん?」


あの日の光景が、一瞬脳裏を過る。
顔が紅潮してくるのが、自分でも分かる。


「ボクのお気に入りの筆で、何しとったん?
なァ…なまえちゃん」


其処まで…バレているなんて…

どうしよう、どうしよう


恥ずかしい
恥ずかしい

消えたい


「どうしてくれようか…
なまえちゃん」


低い声に囚われ
気が付けば、天井を見つめていた。












ボクの隣で震えながら書類と向き合うなまえちゃん。
その筆は一向に進んでへんけど。


「…ん?どないした?
全然筆進んでへんみたいやけど」


そう言ってなまえちゃんを見つめれば


『え、あッ…あの…
すみません』


と、顔を赤くして、書類と睨めっこする。


ああ、あかん。
その姿に我慢出来ひん様になって、ボクは喉を鳴らして笑った。


そないボクをきょとん、と見つめるなまえちゃん。


「クッ…あかんわァ…
我慢出来ひんかった」


そう言ってまた笑う。
だって、こないにも分かり易いのに。
本人は気付いてへん。


ボクは知っとる。
なまえちゃんの気持ちも
あの日、なまえちゃんがボクの机で何をしていたのかも。


「ハア…可笑し…。
…なァ、なまえちゃん。
そない、ボクが好き?」


案の定、目を丸くさせてボクを見つめる。
予想通りの反応。

ほんまに分かり易い



『…わ、私は…隊長の席になんか…
座ってません…』


此処まで来ても、そう言うねや。
嘘吐きやね、なまえちゃんは。


お仕置きせな、あかんよなァ…


オレンジの光の中でも、なまえちゃんの顔が紅潮しているのは分かった。
何をしているのかも、一瞬で理解した。
ボクのお気に入りの筆で、何をしとったのかも、ボクは知っとる。



「どないしてくれようか…
なまえちゃん」


その細い手首を巻きとり、机の上に押し倒した。











『お疲れさまでした…って…
誰も居ない…』


誰も居ないのも当たり前か。
市丸隊長は現世に任務で行かれたし、吉良副隊長は先刻阿散井副隊長に引き摺られて行ったもんね。

あたしはあたしで、残業していて。
結局こんな時間まで掛かっちゃった。


時計を見遣れば、もう日付も変わった頃。
瀞霊廷は静まり返っている。


誰も、居ない。


その状況が、私の悪い癖を引き起こす。
ゴクリ、と生唾を飲んで隊首室に一歩踏み込んだ。
痛いくらい、心臓が跳ねる。


蝋燭に火を燈すと、隊首室が俄かに明るくなる。
和紙で出来た燈籠を通して照らす橙色の光。

隊首室に出来る影…

胸の奥が、チリチリと焼ける様…



そっと近付いたのは、市丸隊長の席。

干し柿が一籠分、机の端に置いてあり、筆入れには数本の筆。
使った形跡が殆どない墨。

市丸隊長らしい机に、笑みが零れる。

机に触れると、心臓が高鳴る。


ああ、私…
本当に市丸隊長の事…


隊長が何時も腰掛けている椅子が、視界の端に映った。


( 市丸隊長… )


椅子に手を掛けた。
心拍数が上がる。




ゆっくりと椅子に腰掛けた。
何時も、市丸隊長が座っている席。

隊首室の扉が前にあって、後ろには大きな窓。
そこから見える月は、高く昇って…


机に突っ伏せば、僅かに香る、市丸隊長の匂い。

目の前には、筆入れ。
その中に入っている、市丸隊長のお気に入りの筆。





------------





『市丸隊長、何時もその筆使っているんですか?』

「ん?ああ、これ?
この筆が太さも長さも、一番しっくりくるんや」





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あたしはその筆を手に持った。


( 変態っぽい… )


分かっては居たけれど、誰も居ないというシチュエーションが、私の本能を掻き立てる。

その筆に、優しく口づけをした。

目を閉じて。

まるで、隊長の指にするかの様に。
あの白く、細い指に。


『…ッ…ふ…』


唇をゆっくりと開け、筆の持ち手の先端を舌先でなぞった。

無機質で、冷たい。

けれど、完全に妄想の世界に取り込まれた私は、その筆の感触すらも市丸隊長の物だと思い込む。


『ん………ふ…ッ』


ぴちゃぴちゃと筆を吸ったり舐めたり、忙し無く舌を動かす。


下腹部が、ズクン…と疼く。


( ……シたい…… )


そう思えば、もう止められない。

筆を舐める舌は止めず、片手でやんわりと胸を揉む。


『ん……ハァ……』


死覇装の襟を肌蹴させ、胸の先端に触れる。


『あ……ッ……』


コリコリと硬くなった先端を弄り、声を漏らす。


筆を口から外し、濡れた筆の先端で、硬くなった胸の飾りを弾く。


『んぁ…ッ』


市丸隊長に触れられている、という錯覚に躯は正直に喜ぶ。


自分の秘部が濡れてきているのが、分かる。
内股を愛液が伝う感触が、更に私に追い撃ちをかける。


私は我慢出来なくなって、腰紐を解き死覇装の間から自分の秘部に触れた。


『あッ…ハァ………』


トロ…ッと、指に纏わり付く付く愛液。

愛液を指で掬って、陰核を指先で擦る。


『ん…あ…あぁ…ッ』


夢中で擦り、快感にきつく瞼を閉じる。


( 気持ち良い……
中にも欲しいよ… )


その時、ふと自分の手に握られた筆が目に入った。
私は脚を大きく広げ、その筆を秘部に埋め込んだ。


『んんッ……あ…ッ』


冷たい感覚と、筆の形をリアルに感じる。
無意識の内に、筆の出し入れを激しくして、陰核を擦るスピードも早める。


心臓が、鼓動が
熱か、息が



頭の中で、光が幾つも弾ける。





『…ッうぁ…ッ
出ちゃう…………ッ!!』


筆を締め付け、躯を強張らせて私は達した。

汗で額に髪が張り付く。
耳元で心臓が鳴っているみたい。


荒く息を吐き、胸が上下する。


私は動く気になれず、暫く隊長の椅子の背もたれにもたれた。


見られているとも
知らずに………











( ほんま、めっちゃ疲れたわァ…
総隊長さん、無茶さすわ… )


現世に日帰りの任務に行った帰り、一旦隊首室に寄ろうと、隊舎に向かって瀞霊廷を歩いていた。


= 現世任務はそんなに大変な物では無い。
 今回は唯の調査じゃ。
 日帰りで帰れるだろう =


( ―…って、言うとったのに。
虚は出るし、現世に滞在しとる死神達の経理は合わへんし… )


ボクは溜息を吐きながら、夜の瀞霊廷を歩く。
月はかなり高う昇り、人影は全く無い。


「―…ん?
何や、隊首室に明かり?」


視線の先に有る隊首室。
窓から漏れる、淡い光。


( イヅルがまだ残っとるんやろか )


ボクは特に何も考えずに、隊首室に向かった。
一応、空き巣やった時の事も考えて霊圧だけ消して。



障子の隙間から覗き、其処から見えたモノに息を飲んだ。


『ん……ハァ……』


淡い橙色の光に照らされて、甘い吐息を漏らしとる人影。


( あれは―…
三席のなまえちゃん…? )


『あ……ッ……』


なまえちゃんは霊圧を消したボクに、全く気付く事無く行為に没頭している。
死覇装は肌蹴け、露わになった乳房を白い手で包み込んどる。


その妖艶な姿に目を奪われ、ボクは唯傍観するしか無くて…
疑問に思ったのは、何故ボクの机なのか
それと―…


( …ボクの筆…? )


不意になまえちゃんが脚を広げた。
ボクの机が邪魔して、良え所は見えへんかったけど。


『んんッ……あ…ッ』


なまえちゃんの手を動かすスピードが速まる。
その雰囲気から、絶頂が近いという事が分かった。


『…ッうぁ…ッ
出ちゃう…………ッ!!』


そう言うと同時に、なまえちゃんが痙攣をし、何かが滴り落ちた。


( おもらしなんて…
ヤラシイ子ォやね… )


果てた事に因り、疲れてぐったりとしているなまえちゃん。
その姿に口角を上げ、ボクはその場から去った。


明日から、なまえちゃんを見るのが楽しみや…














『た…隊長?』
「大人しゅうしとり?
なまえちゃんの夢、叶えたるわ」


首筋に顔を埋め、うなじに舌を這わせた。


『んぅ…ッ…たいちょ…止めて…』
「止めて良えの?
折角ボクが相手しとるのに?」
『…っ』


何も言わなくなったのを確認し、ボクは続きと言わんばかりに、首筋に舌を這わせた。


『ふ…ぁ…ッ』


身を捩り、必死にボクから逃れようとボクの肩を両手で押すけれど、ビクともしない。
か弱いなまえちゃんに、ボクを退かすのは無理や。


ボクは死覇装の衿をゆっくりと肌蹴させた。


「ああ、白くて綺麗や…」


滑らかな肌を堪能し、膨らみを柔らかく揉む。
肝心な部分には一切触れないで。


『ッあ…やだ…』
「ん?何が?」


そうは言うても、なまえちゃんは顔を赤くして黙り込むだけやけど。
ボクに触れて欲しゅうて、さっきから自力でどうにか触れさせようと動かしとる。

焦らす様にくるくると飾りの周りだけをなぞっていたが、何の予告もなしに、人差し指の腹で硬く主張しとる飾りを潰した。


『ひゃあァツ』


待ち侘びた快感に、背中を仰け反らせる。


「あらら、えらい感じてるなァ。
そない気持ち良え?」
『ん…別に…ッ』
「素直になれば良えのに」


ボクは口角を上げて、なまえちゃんの白い膨らみに口づけた。


『んぁッ』


ビクビクと体を跳ねさせる。
一つ一つの反応を楽しむ様に、ボクは強弱を付けてなまえちゃんの飾りを舌で弾く。

「ひゃあ。
トロトロやない」
『やッ…見ないで…』


腰紐を解き、触れた秘部はトロトロとだらし無く蜜を垂らしとった。

ボクは指にそれを掬い、なまえちゃんに見せる様に舐めた。


「なまえちゃんの蜜、美味しいわァ」


口角を上げて笑う。
なまえちゃんは恥ずかしそうに顔を赤くし、両手で顔を覆う。


「こない濡らして…
気持ち良えの?
半ば無理矢理ヤられとるのに…感じるなんて、いやらしい子」


ボクはなまえちゃんの膝を曲げ、机の縁に置く。
ボクの机の上でM字に大きく脚を開くなまえちゃん。


『やだぁッ…恥ずかしい』
「そないな事言うても、此処…えらい事になっとるで?」


嫌がるその仕種とは裏腹に、触れずとも溢れ出す蜜。


「……なァ、なまえちゃん。
どないして欲しい?」




ボクの言葉に
君は唯疼く…



「……なァ、なまえちゃん。
どないして欲しい?」


そんな事、言われても。
頭の芯は溶けて消えた。

市丸隊長の香り
市丸隊長の温もり

筆では無く、本物の市丸隊長の指。

市丸隊長の全てに翻弄されて、私の理性なんて彼の前では何の役にも立たない。


私は壊されたのか
はたまた
創られたのか


今の私は、
理性を失って
快感を貪る人形


市丸隊長の手で壊されて
市丸隊長の手で創られた





「言わな、分からへんよ?」


意地悪な問い掛けに、下腹部が疼く。



『ッ…舐めて―…』


口角を上げて笑うその仕種に、胸の奥が痺れた。



ボクはなまえちゃんを見つめ、口角を上げる。
ああ、ボクの手で壊されて
ボクの手で創られていく


最高の人形劇に
ボクは終始
心が躍る


ボクはなまえちゃんの大きく開かれた脚の間に溜まった密を掬う。
そしてそれを、なまえちゃんの口許に持って行った。


『…?』


不思議そうにボクの指先を見つめるなまえちゃん。
ボクはその指先で唇をなぞる。


『ッや…!』
「嫌なん?
そない汚いもの、ボクに舐めさせるつもり?」


ボクの言葉に、なまえちゃんの抵抗が止んだ。


「舐めて欲しいんやったら、先に舐め」


ボクの言葉に、覚悟した様に目を閉じる。
唇の隙間から赤い舌を覗かせ、ボクの指先にそっと触れた。


「あかんよ、もっとちゃんと舐めな。
ボクの筆、美味しそうに舐めてたやない」


そうやって言えば、なまえちゃんは夢中になってボクの指に吸い付く。
舌で器用になぞり、時々軽く吸い上げる。


「良え子」


ボクはそう呟いて、なまえちゃんの脚の間にしゃがみ込んだ。
そしてそっと陰核を舌先で触れた。


『ッ…』


それだけで蜜口をヒクヒクと収縮させる。


『ん…ちゃんと…舐め…ッて』


陰核に触れただけのボクに、痺れを切らしておねだりをする。


「ちゃんと舐めて欲しかったら、腰動かし?
自分で気持ち良えトコ、分かるやろ?」
『そんなの嫌…』
「ほな、これで終いやね」


ボクは脚の間から立ち上がった。


『あ…』


寂しそうに漏れた声。
それに気付かないフリをして、ボクは袴から猛ったソレを取り出した。


「舐め」


仰け反り、天井を仰ぐソレになまえちゃんは目を見張った。
…まァ、自分で言うのも何やけど、ボクのはそこそこデカいしなァ…


「出来ひんの?
自分は舐めさせたくせに?」
『ッ…あれは、舐めた内に入らな―…』
「何や、口答えする気?
ほな、この前の事言うてまうよ?」
『―…!』
「それとも、裸で縛りつけて一日中放置した方が良え?
イヅルや他の隊士たちに見られながらするのも良えな。
ボクのペットや言うて、裸で縄付けて瀞霊廷を歩こうか」


ボクはなまえちゃんの髪を掴み、顔を上に向かせた。


「……舐めさせて下さい、やろ?
なまえちゃん」


なまえちゃんは痛みに顔を顰めていたが、ゆっくりと唇を動かした。


『ッ…舐めさせて下さい……』
「良え子」


髪を離せば、重力に従って崩れるなまえちゃん。
自力で上体を起こし、机から降りてボクの前に両膝を着いた。


ボクのモノにそっと両手を添えて、恐る恐る口に含む。


『んぅ…んッ…』


- ジュプッ…ジュル…ジュプッジュプ -


厭らしい音が、誰も居てへん隊首室に響く。
舌を巧く使い、裏筋を舐め上げる。
鈴口に舌を差しこんだり、袋を優しく揉んだり…

あらゆる方法でボクに快感を与える。


涎を垂らしながらボクのモノに吸い付く姿は、まるで―…



「狗やね」
『んふ…ぅ…ッ』


目を閉じて、必死にボクのモノを舐める。
その様子は正に狗。

従順でボクだけに忠実な。
人形で有り、ペットでもある。


「ッ…全部、呑めたら…ッ
ご褒美や……クッ…」
『んん゙!
んぐ…ック…』


ボクのモノが脈打ち、なまえちゃんの口内に白濁とした液を放つ。
青臭いその液を必死に飲み下し、ボクのモノを舐めて綺麗にする。


『ッん…ッケホ』
「ああ、最近抜いてへんかったさかい、多いし濃かったやろ?
美味しい言うてみ?」
『ん…ぃ…ッし』
「聞こえへんで。
もっと大きな声で、何が美味しかったのか言うてみ?」


なまえちゃんは虚ろな瞳でボクを見上げ、その薄い唇で従順に言葉を放つ。


『ッ市ま…たいちょ…の精液…美味しい…』


口端に白い液が残っている。
ボクはそれを指で拭い


「ほな、残したらあかんやない」


と言ってなまえちゃんの口許に持って行く。


『はい…』


なまえちゃんの赤い舌は再びボクの指を捕えた。


「…ボクの、まだこない大きいんやけど。
どないしようか」


まだ充分に猛っているソレを指差せば、なまえちゃんは膝を擦り合わせてもじもじと動く。


「…もう、ボクが言わへんでも自分で言えるやろ?」


なまえちゃんの顎を人差し指で上に向ける。
潤んだ瞳に、少し歪んだボクが映った。


『ッ…壊して―…』



理性を失った人形
忠実で従順な狗

ボクの手で壊して
ボクの手で創って―……




「…上出来や」


ボクはなまえちゃんを抱き上げて、机の上に寝かせると、熱く脈打つソレを、なまえちゃんに突き立てた。




『―ッ!!!』



白い脚を天井に向けて、背中を反らせてなまえちゃんは達した。


「あらら。
イッて良えって誰が言うたん?
なァ、イッて良えなんて言うた?」


奥をガンガンと突きながら、そう言えば息を荒げて謝ってくる。
勿論、快感の方が勝って喋れてへんのやけど。


『ッあ!…ご、め…ッッ
んぁ!…や、だめ…!』
「何や、またイキそうなん?
とんだ淫乱やね」


なまえちゃんの膝の裏を抱え、更に奥へと押し進む。


『んんッ…ああぁああ!』


良え所をわざと突けば、なまえちゃんは呆気無く果てた。


「あーあ。
お漏らししはって…
またボクの椅子汚れてしもた。
なまえちゃんの下の口はだらしないなァ」


律動の度にびしゃびしゃと潮を吹く。
その液はなまえちゃんの太腿からボクの椅子へ。

また新たな染みが、一つ、二つ…




「ッ…締め付け過ぎや、なまえちゃん」
『ぅ…あ…』


完全に虚ろな瞳。
だらしなく銀色の糸が垂れた、紅い唇。
ボクの言葉に反応は示さない。

唯、快感にのみ
反応を示す。


快感に溺れた
哀れな人形








「ック…出る……ッ」







哀れな人形に
ボクの愛を―…


「なまえちゃん。
今日の事、誰にも言われた無いやろ?」


ボクもなまえちゃんも身嗜みを整え、ボクは椅子に、なまえちゃんは床に座る。


『……』
「…分かっとるよね?」





なまえちゃんは黙って頷き、ボクの手を舐めた。


『ペットにして下さい』


ボクはククッと喉で押し殺した笑いを漏らし、なまえちゃんの顎を爪先で持ち上げた。


「良えよ、ペットにしたるわ」


壊れた人形

快感だけを求め

堕ちていく人形


ボクの手で壊して
ボクの手で創って


堕ちた狗

従順に快感を追って

忠実に喘ぐ狗


ボクの手で手懐けて
ボクの手で躾けて

ほんまは…

そう、ほんまは。

誰も知らない。
肌を掠める風も
神すらも、知らない事実。



ほんまはこうして

君を壊して
君を創って

































君を愛したかった―…





壊レタ
--------------------
壊してでも手に入れたかった。


(不器用な市丸さんのお話)

11.07.02.21:22
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