巻き添え






平子:「絶対、俺がダントツで1位や」

市丸:「せやから、それはボク等が決めることやなくて、読者はんが決めはってくれますよ」

平子:「せや、俺から提案したる」

市丸:「最後の悪あがきですか?」

平子:「悪あがきちゃうわ!むしろ、市丸に悪あがきさせたんねん」

市丸:「言うてもボク等僅差ですやん」

平子:「良えから、黙って聞きや。良えか、俺らが所謂萌えシチュエーションを演じんねん」

市丸:「萌え、ですか」

平子:「せや。どっちの方が萌えるかを読者はんに決めてもらうねん」

市丸:「ボクは別に構えへんけど…それ、書くのびす汰はんですやん」



え、私ですか。



市丸:「何や平子サンが萌えるシチュエーション書け言うてはりますよ」

平子:「びす汰、良えとこにきた。俺らんこと書け」



え、嫌ですよ。
忙しいんですよ、こう見えて。



平子:「四の五の言わんと、書けば良えねん」

市丸:「何やおもろそうやし、ボクの分もよろしゅう頼みます」



えぇえええ…
面倒くさい……

なんで二人の争いに巻き込まれてんの。




平子:「良えやん、どうせ書くネタに困っててんやろ?」

市丸:「イベント化した方が、おもろそうですやん」




あーもう、わかった。分かりましたよ。
書けばいいんでしょ、書けば。



平子:「何や、話わかるやんけ」

市丸:「ルールは簡単。どっちの方が萌えたか。それを読者はんに決めていただきたいんですわ」

平子:「っちゅうことで、次のページから始まるでぇ」




ああ、もうどうしてこうも面倒なことに巻き込まれるんだか。



ということで、読者の皆様。
しばしお付き合い願います。


狐vsオカッパ萌競争、始まり始まり〜





ちなみに、ひとつひとつの作品、とても短い短編になっています。



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