―…料理は、経験とセンスがなければ上手くできないんじゃないかな…―
そんなことを私の弟が言っていた気がする。だけど私は思うんだ。愛情を込めて作れば料理は美味しくなる、ってね!


「今日の炊事当番は私か…よし、頑張らなくちゃ!料理好きだし」
「そういえば舞ちゃん、料理得意って言ってたわよね」
「うん、一応」
「それなら安心だわ」


かごめちゃんはそう言うと、七宝ちゃんと共に野原へ遊びに行った。
スキップしているかごめちゃんは女の子っぽくてすごく可愛い…私もやってみようかな。


「せーの、スーキップスーキップランランラーン!」


…ッ!何やら視線を感じる…!
我に返って恐る恐る背後を見ると、眉間にしわを寄せた犬夜叉と目が合った。川の近くでスキップしているところを見られてしまった…いやぁぁぁ恥ずかしい!


「…頭大丈夫か、お前」
「うるさい、脳みそ詰まっていない奴が私の頭の心配をするな!」
「こ、この…今日こそぶん殴るぞ!」


相変わらず子どもっぽい犬夜叉はちょっとしたことですぐ怒る。腕まくりをしながら私に近寄ってきた。
…ふふ、ぶん殴るとか言ってどうせ殴らないのはわかっているのよ!アンタは七宝ちゃんを殴ることが出来ても私を殴ることは不可能で

バキッ!「ぎゃあぁぁ!!」

こ…この野郎、グーで殴りやがった…!ムカついた私は犬夜叉に玉ネギをぶつけ、ついでに包丁も投げ飛ばした。


「おぇぇ!舞、てめぇこんなもん投げやがって…」
「ふっふーん、犬は玉ネギ苦手なんでしょ?知っているんだからね!はっはっは!」
「犬って言うな」


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