「ふし…?」


現実味のない言葉に目をぱちくりさせ、私は不気味な妖怪達を見つめる。…何を言っているんだこいつら、私なんかが不死なわけないでしょ。


「不死になれるんならコイツ食っちまいたいなァ」
「万が一間違いだったとしても 、腹が満たされるから問題ない」
「はい?」
「でもコイツを北の城に住む妖怪に渡したら、四魂の玉が手に入るらしいぜ?」
「四魂の玉ァ!?本当かよー」


馬鹿みたいに盛り上がる妖怪達を、私は黙って見ていた。
四魂の玉…どっかで聞いたことあるな。そういえばかごめちゃんが言っていたような気がしないでもない。あの時はあまり理解出来なかったけれど、四魂の玉と犬夜叉達との因果についてかごめちゃんから聞いた。

それじゃあ私は、このまま捕まっていたほうがいいのかな?そうすれば、四魂の玉を持つという人物に会えるのかもしれない。だけど…


「…いや、その前に私が食われたら意味ないな、うん」
「何ブツブツ言ってんだァ?食うぞ」
「なんでもないっす!」


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