食料調達が終わり、私は元の場所に戻ると早速調理を始めた。
「料理得意、とか言っといて本当は下手くそだったら殴るぞ」
「…犬夜叉の分だけ砂糖と塩を間違えといてやろうかな」
「やめろ。」
犬夜叉に小姑みたいな文句をぶつぶつぐちぐち言われても、私は気にせずご飯を作りましたとも!犬夜叉なんかに負けるか!
「っはー、お腹空いた!」
「私もです」
お昼になると、珊瑚ちゃんと弥勒様が戻ってきた。二人は汗を拭いながら私と犬夜叉の側に座り、今日の修行について話し始めた。
「ただいまー!」
「メシを早く食わせろーっ」
「行儀悪いな七宝ちゃん」
かごめちゃんと七宝ちゃんも揃ったところで、ランチタイム!私はハンバーグを盛り付けて皆の前に置いた。
「肉の代わりに魚で作ったんだよ!」
「おいしそうだね」
「ハンバーグをこっちの世界で食べられるなんて幸せ…いただきますっ」
「おおー!美味いぞ舞!オラ幸せじゃ〜」
「料理が本当に得意なんですねぇ」
みんな喜んでくれているみたいでよかった。一応料理の腕は磨いたからね…嫁ぐために。
「ぐわぁぁ!」
「え?どうしたのよ犬夜叉!」
犬夜叉がハンバーグを口にした途端、変な声をあげて倒れこんだ。かごめちゃんは慌てて犬夜叉の心配をするけれど、彼からの返答は、無し。ふっふっふ…
「…舞ちゃん、もしかして毒を盛ったの…?」
「いやいや、さすがにそれはないからね!?」
満足げに笑う私を見た珊瑚ちゃんは、疑うかのように問い掛ける。というか明らかに疑っている!
「み…みみ…ゅ」
「犬夜叉が何か呟いてますよ」
← | →
[ top ]