「舞ちゃん遅いわね」
心配なのかかごめは外を見てそわそわしている。俺達はそれぞれ自分達の用事を済ませ、楓の家に集まっていた。
「迷子になってんじゃねぇか?」
「うーん…ありえるわね。じゃあ犬夜叉、探してきて」
かごめは清々しい笑顔で俺に命令をした。しかも、当然のように。
「なんで俺が…」
「あら。逆らうの?」
「な…」
「…命が惜しければ行ってこい」
何か悟ったような顔の弥勒は、俺の肩を叩いてそう言った。その表情は悲しげで、普段珊瑚に殴られ慣れている弥勒が言うとかなり説得力がある気がした。
「…わ、わかったよ!」
「さすが犬夜叉!」
パチパチと適当に拍手するかごめと珊瑚。弥勒は「お互い頑張ろう」と俺の肩を再び叩いた。
あれから私は、犬夜叉によって無事に救出された。あいつ、鼻がよくて足も速くて戦えるなんて…うらやましい。なんで犬夜叉があんなに不機嫌だったのかはわからないけど。
とにかくありがとう犬夜叉!
To be continued.
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