四百四病の外・D | ナノ





○月×日

明日は待ちに待った地球侵略の日。
レーゼは昔から何でも知ってるけど俺は外の世界を何にも知らない。
レーゼは俺が気に入るといいなっていってくれた。
今日から活動するジェミニストームはレーゼがキャプテンになるんだって。
気安く呼び捨てにしたら駄目だな。レーゼだって嫌だろうし。
だからレーゼ様って呼ぶことにした。

○月△日 晴れ

大気圏ってすごい。
ごぉーって音とすごい景色。
下に見えた100年前のエイリア星みたいな町が地球の景色なんだって。
でも見た事も無い青い地面があったのにはびっくりした。
こんなに綺麗な星なのに住んでる生き物は本当に無知で弱い。

○月□日 雨のあとで晴れた

「弱い犬ほどよく吠える」
レーゼが教えてくれた地球の言葉。
でもレーゼみたいに俺は地球のこと何にも知らないから意味は分からなかった。
地球はいろんな種類の言葉があるみたいだ。めんどくさ。
後でグリンゴに教えてもらった意味はらいもん中にぴったりだった。
その後レーゼは俺をあの青い地面に連れて行ってくれた。
なんだか波打ってたから感触を確かめようとして触ったら
とっても冷たい水だったからびっくりして思わずレーゼに抱きついた。
レーゼは俺の背中をたたきながら
「海」について教えてくれた。」
何でも知ってるレーゼはカッコいい。

○月☆日 くも

休日。さっさと侵略しちゃえばいいのに。
レーゼだけが留守番なんて可愛そうだ。
だって一番この星のことが好きなのに。
俺も外に行くのはやめてレーゼと居ようと思った。
部屋に入るとレーゼは日本…?の文化を勉強してた。
俺は言葉は話せてもレーゼみたいにすらすらと読み書きはできないから
羨ましい。
何か最近レーゼのことばっかり考えてる。
昔からレーゼは大好きだけど
何か 変だ。 地球の病気かな。

○月○日 まぶしい

次の標的は白恋中。
明日かあ。楽しめるといいな。

パンドラ姐さんが言うには病気なんだって。
何でも、治りにくいとか…どうしよう。
レーゼに心配はかけたくないけど…ちゃんと報告しないと行けないよな。
何だっけ?
「恋患い」だっけ。
明日レーゼに伝えよう。

百四病の外
地球にはこんなに苦しい病気がいっぱいあるのかな

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