風見鶏 | ナノ
呼あの向こうに風見鶏
楽しそうに風の中
くるくるくるくる回っては
幸せそうに笑んでいた。


(あれが、欲しいなあ)


呼指先に風見鶏
一指し指立て風の中
くるくる回ると思いきや
風に吹かれて飛んでった


(今度はもっと固定しないと)


呼腕の中、風見鶏
ひしと抱きとめ風の中
くるくるまわれと思っても
こう抱いていちゃあ回らない


(加減が分からない)


呼風見鶏は走ってく
豪々(ごうごう)猛る炎(ひ)の方へ
その火に焼かれて死ねばいい
くるくる愛しい風見鶏


(でも、燃えなかったんだ)


嗚呼もうさよなら風見鶏
風の中回る火に抱かれ
狂狂(くるくる)回れ風見鶏
嗚呼願わくばもう一度


(僕のために)


呼この天(そら)に風見鶏
之(これ)も定めと笑えたら
この疼く痛みはは取れるのか
くるくる回るは彼のため


其の名は炎の風見鶏



(僕には、できないや)


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