*微エロ表現ありで暗いです




『やっ、やめてっ!』


そう言って僕に対抗しようとするキミ

バカだなぁ。知ってるんだよ?
キミがホントは僕のことを好きってこと。なのに反抗するなんてね


悪い子だよ

キミの最後のトモダチはエンブオーだよね。じゃあそれを倒したらキミは僕のものになるのかな?


『エンブオー!フレアド「ゼクロム、りゅうのいぶき」』


ごめんね?キミには自分の無力さを知って絶望してもらわないと。動かなくなったエンブオーをみてキミは大粒の涙を溢す


『いやぁぁぁぁぁ!!エンブオー!エンブオー!』


あぁ、泣き叫ぶ顔も愛しい
でももうそろそろ僕を見てよ。死んだトモダチなんていらないでしょ?


「ナマエ」


一歩、一歩と僕はキミに近づく
絶望と恐怖だけを映したその瞳にゾクゾクする


『や、いやっ!来ないで!』
「ナマエ、照れなくてもいいんだよ?」
「いや…。助けてっ、チェレンくんっ!」


順調に進んでいた僕の足が止まる

今、何て言った?
僕以外の男の名前なんて呼ばせない。ナマエには僕だけいればいいんだ。二人の国を作るのに、ナマエの記憶は邪魔だなぁ

そっか。簡単なことだ。



『チェレンを消しちゃえばいいんだね。』

笑顔でそう言う僕にナマエはカタカタと震え出す。震え出したと思ったら、立ち上がって僕に近づいてきた。一歩、また一歩と。するりとナマエの手が伸びてきたと思えば抱きしめられた


「Nくんが好きだよ…。私はNくん以外見れないよ。だからチェレンなんて殺す必要ないでしょう?」
『それは本当?』


僕はキミを抱きしめ返す


「うん。本当。」


そう言って僕の頬に手を添える


「ねぇ、Nくん。キスして?」


あぁ、本当なんだね。やっぱりキミは僕を愛していたんだね。キミの腰を引いて半ば無理矢理に口づけをする。キミの唇は甘くて、媚薬みたいだ。舌を入れると一生懸命に返してくれる。それからゆっくりキミをベッドに押し倒す


『ナマエ。僕のお姫さま。やっと捕まえた。愛してるよ。』

そうするとキミは涙を一筋流して、目を瞑って言った


「わたしも、愛してる。」


あぁ、これでキミは僕のものだ



(これが僕の精一杯の愛情表現)


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