「紀田正臣!」

「何故にフルネーム?」

「貴様に問いたい!」

「何故に二人称が貴様?で、何かな愛しの花子ちゃん」

「放課後は暇か暇じゃないか」

「放課後?特に用事は無かったかな…あ、帝人と買い物行くわ」

「そ、そうか…」

「何?何かあった?」

「…何もない」

「いや、何もあるでしょ」

「何もないったらないもんね!」

「何もあるったらあるな」

「いいもん別に!違う人とデートするから!トムさんに電話しよ…」

「デート…?」

「……はっ!」

「花子、俺とデートするつもりだったの?」

「いいいぃぃぃいえ?そそんなつもりは、まつたく無いわよ!」

「どもりすぎ」

「はうっ!」

「で、俺とデートしてくれるつもりだったの?」

「うぅぅぅぅ……でも、正臣無理なんでしょ?」

「ちょっと待ってな」

「?」

「あ、もしもし帝人?今日約束してた買い物、明日にしてくんねぇ?」

「ちょ、正臣?」

「うんそうそう。…俺の大事な子とデート」

「………へ」

「おー、悪いな帝人。じゃまた明日なー」

「…………まさおみ…」

「それじゃ行きましょうか、俺の大事なハニーちゃん?」



紳士的紀田のエスコート



「ハニーじゃなくて…」

「ん?」

「花子、って呼んで…?」

「ズキュゥゥゥン!もうっ、ほんと可愛いなぁ、花子は!」




20100811.林田


紀田かわぇぇぇぇえ!笑