!request thanks 小雪様 この腐りきり、かつ狂った世界には腐りきった奴がのうのうと常人が吸うはずの酸素を奪い、大気を汚染し行く二酸化炭素に変化させている。なんと腹立たしい事か。最近そう思う事が多くなったのは間違いなく、 「いやぁ、また会ったね?なまえちゃん」 この腐りきった人間代表のせいだと私は確信している。 無視。それはあらゆる存在を無かった事にする素晴らしく無敵な行為だ。私は先程目の前に現れた人間界の汚物という存在を無かった事にするべく、その行為を行い、そのまま歩みを進める。この対応は正答であると思われる。が、 「無視はいけないよなまえちゃん。無視っていうのはね、この世で一番人を傷付ける行為と言っても過言じゃないんだよ?」 この汚物、もとい折原臨也が無視を無視するわけがないのだ。そのまま傷付いてくたばればいい、と心の底で毒づき、私は無駄とは知りながらも無視を続け、歩く。 「うわぁ、まだ無視を続けるつもり?君って結構頑固だよね、まぁそういうところもひっくるめて好きなんだけどさ」 好き?止めて欲しい反吐が出る。現世に存在する人間の中で折原臨也の『好き』は、女子の社交辞令である『可愛い』並に信用してはならない言葉だ。こいつの『好き』は、歪みの中に純朴さを含んだ質の悪いものなのだから。 「…そうだなぁ、君がまだ俺に対する無視を続ける気なら、俺は君の無視を無視し続けて最終的には君の部屋まで着いて行くことにするよ」 そう言ってスキップをしだした折原臨也に溜息を着き、歩みを進めていた足を止めた。同時に止まる折原臨也に、また溜息。どうせ私が足を止める事など、計算済みだったのだろう。 「…何で私に付き纏うんですか。心底気になります」 心底気になる、というよりは心底鬱陶しいので理由が知りたいと言うのが本音なのだが。 「さっきも言ったじゃない。俺は君が好きだ、ってさ」 「何を根拠に信じろと?そんな街頭で配られているティッシュの様に安売りしている貴方の『好き』を」 「酷い言われ様だね」 「あながち間違いでは無いでしょう。私は貴方の様な狂った人間と一緒に居られる程、コモンセンスを無くしてはいないですから」 吐き捨てる様にそう言うと、折原臨也は何故かにやりと笑った。そして私の背筋に走る、悪寒。 「君はさぁ、自分が『普通』だとか思っちゃってるわけ?」 まるで何かの呪文かの様に、折原臨也の口から言葉が流れ出す。聞いてはいけない、頭の中で本能という名の警報が鳴り響く。しかし体は動かない。何故、いや解っている。私はこれを聞いてはいけないのに、聞きたいのだ。 「『普通』って何だろうねぇ。昨日と同じだったら『普通』?誰かと同じだったら『普通』?」 一歩、折原臨也が私に近付く。私の体は、微動だにしない。 「君は本当は解ってるはずだよ。この世界に『普通』なんか存在しないって事をさ」 一歩、一歩。近付く、何かが。 「ね、」 折原臨也の唇が私の耳にあたる。 「俺のこと好きにならないと、君のこと殺しちゃうかも」 ! 堕ちて下さい、お嬢さん ぶるりと体が震えた。恐怖、違う、折原臨也の言葉に、私の全身が歓喜したのをを感じ取ったからだった。 腐りきり、狂った世界では、普通なんてものは、存在しないのかもしれない。そして私はただただ堕ちてゆく。目の前の腐りきった人間へ。 20110622.林田 request thanks.小雪様 title thanks.反安楽死 どぅわっち!(汗) 久々に書いたからなんじゃこりゃぁぁぁ状態ですね。 何でしょうね、ヒロインさんは一応臨也の事気にはなってたんでしょうね多分(おい)。そんであの素敵な台詞で堕ちたと。臨也は精神引っ掻き回して遊んでるだけです。 林田の想像力と文章力の乏しさが丸出しになっているお話になってしまった…。穴があったら是非埋まりたい。 「俺のこと好きにならないと、君を殺しちゃうかも」なんという素晴らしく涎物な台詞を頂いておきながら…残念な林田クオリティで申し訳ないです。一応頑張ってみました。むん。 お持ち帰り、ご意見等は小雪様からのみ受け付けております。 書き直せや林田ゴルァ、という事でしたらいつでも書き直しますので。 ではではリクエスト本当に感謝でした。林田でした。 |