ここはどこなのだろう。私は誰だか知っている。しかし何故私の足元にピカチュウがいるのか理解しがたい。どういうこっちゃ、いくら超次元だと言ってもありえないというのに。近くに会ったカバンの中に手を突っ込んでみる。う、うわぁ・・・!なんか四次元ポケットになってるぞ・・・!自転車をも入れることができるカバンの秘密はこれだったのか!ほわぁ・・・その中に入っていたポケモン図鑑をひっつかむ。円堂紫円と書いて会ったので大丈夫だろう。画面に指をつけると指紋認証システムが作動されて文章が画面に映りこんだ。

”円堂紫円さま。突然ですが貴方にはポケットモンスターの世界に飛んでいただきました。役目は”シロガネヤマからレッドを連れ出すこと”です。急にこんなことを頼んで迷惑なのは重々承知しているのですが転生トリップという特殊な立場にいる貴方にしか頼めないことなのです。ポケモンたちはあなたがいままでやってきたゲームのデータを全て反映してあります。しかしジムバッチはないことになっているのでもうどうせなら全地方まわったらいかがでしょうか。お時間は充分ありますし貴方が元の世界に戻った時は時間は一切たっていません。得点としてポケモンとの会話スキルをつけておきます。どうかお願いします。”

『ふむ・・・』
{ごしゅじん!}

パッと手をあげて微笑むピカチュウ君。(おそらく尻尾がハート型じゃないのでオス)とても可愛くて癒される。へにょりと頬が緩んだ。ぐいぐいと顔を押し付けてくるピカチュウ君。いやだとっても可愛いわ!
腰にいつの間にかくっついていたボールを手にとる。服はなんかふりふりのひらひらだった。マスターボールが3つあるんだけどどういうことなんだろう。私図鑑全部そろえたからポケセン行けばみんないてくれる、よね。とりあえず全部投げてみた。ぽ、ぽぽぽぽーん!

『えっと、ゴウカザル、オーダイル、ルギア、グラードン、アルセウス・・・?』

それぞれがう、がうと返事をしてくれるみんなに頬が緩む。図鑑を起動させると今ポケセンにいるポケモンがわかった。全員いてくれるみたいでほっと人安心。ジムバッチをとりにいくさいにみんなで戦いたいから。私一人だけじゃないから。

『へへ、みんないこう』

髪の毛をポニーテールにして、ロゴが入ったスカートを漂わせて。ショートブーツを持ち上げて草をふみしめる。



ここは、シンオウ地方
若葉が息吹く場所




-------
アンケネタより。
結構ながくなったら移動させます。



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -