うう、咳のしすぎで腹がいたい。ケンケンと口からもれる咳に心配そうな顔をした守。大丈夫だって、いつものことなんだから。
「あ、あのトラックのタイヤ・・・!先に帰っててくれ!」
『まもっ・・・!?』
守、私はまだこのあたりの地形がわからないんだけど。よって帰れない。守はどんどん走っていくしああもうしょうがない。急いで後を追いかけることにした。しかし体力の無いうえに絶賛体調不良の私は途中で息切れをし、歩くことになる。
やっと追いついたころにはなんか男の子と一緒にいた。守め、ここでもフラグをたてるおつもりなのか。
「紫円!帰ってろって言っただろ?」
『ケホ、だってこのあたりの地図、あたまにはいってない・・・ゴホ』
「あ、そっか。ごめんな」
ゼーゼーと息切れをしながらしゃがみこむ私。申し訳なさそうな顔をして私の背中をさする守。うー、つらい。
「君、大丈夫?」
『う、』
一目惚れだった。モロ好みだった。声も顔も仕草もなんかもう全部好みすぎていろいとパーンするかと思った。というか何このイケメンさん。
「俺、フィディオ・アルデナ。君の名前は?」
イナズマジャパンマネージャー円堂紫円
一目惚れしました