『け、ほッ』

「紫円!ッ・・・くそ!」


綱吉が私の手を握って泣きながら私の名前を呼んだ。泣かないでよねえ綱吉泣かないで私は綱吉に泣いてほしく無いんだ。
綱吉の手は真っ赤。私から出た赤いもので真っ赤。その赤いものは私の腹部から出ている。そしてその赤いものはさっき敵マフィアが綱吉に向けて突き刺そうとしたナイフを私の腹部で受け止めたからで


「ごめん・・・ッ!ごめん紫円!」


綱吉は優しいから。優しすぎるから駄目なんだよ。
ごめんそろそろ視界がぼやけてきた。大好きな君の顔、もう見れない


綱吉はこれから沢山狙われる
綱吉は運がいいから今回みたいに助かるかもしれない
でもそうじゃないときもある
だからわたし、


『わ・・・たし、つな・・・よ、しの・・し、んぞ・・・うに』



わたしは、きみのしんぞうになりたいな



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -