「人ラブ!」
『わ、うざ』
「・・・ひどいなぁ。あ、でもおれは紫円をあいしてるよ!」
『はいはい、ありがと』
これが少女と少年の日常であり、現実であった
「人ラブ!おれは人をあいしてる!」
バッと両手を広げて言う顔の整った美少年。
折原臨也と言うらしい。否、そうなのだ
この臨也というやつは、名前から性格まですべて変わっている
一言で言いあらわすならば、うざい
・・・まぁそれは昔からの付き合いでわかりきってることなので今更何も言わない、否言えないが
そもそも、この少年にも理由があってこうなってしまったのだ
本当は寂しがり屋ですごく優しい子なんだ。
ただ、周囲の目が変なだけ
オリハライザヤは、誰よりも優しく、そして壊れやすい人間である
海底に潜る清らかな
(それは静かに埋め尽くす)