「あんた彼氏とどこまで進んだのよ」
その言葉に、私とうしろで聞き耳をたてていたらしい私の兄はお茶を噴出した。
あ、あの彼氏というのは・・・その
「だめだめだめっ!お兄ちゃんは雲雀さんと紫円があんなことやこんなことをするなんて考えられませんッ!」
うがああと頭を抱えて悶える双子のお兄ちゃんの沢田綱吉。そのとおりっス!と叫ぶ獄寺君。うーん・・・異様な光景だ
「で、どうなの?」
『えっ・・・とその・・・』
じ、実をいうとまだ何もしてません!と思わず力んで言うとお兄ちゃんは安心したようにヘナヘナと座りこんだ。
ピンポンパンポーン
《紫円、次の授業サボっていいから応接室に6分以内に来て》
・・・丁度お弁当を食べ終えてしまった私はただため息をついて行ってきますと猛ダッシュした。(後でお兄ちゃんを山本君が止めていた)
応接室、私は挙動不審
キスぐらいしてきなさいよ!と花ちゃんに言われてしまった。なんてこった・・・あの、そんなこと言われたらどうしても雲雀さんの唇に目が行くんですが・・・!
あうあうあうあうと自分と戦っていると、雲雀さんはコトンとペンを置いて私の方を見た。そして
「何、さっきから僕の口を見てて。キスでもしたいの?」
ワォ。モロバレだよ!あばばばどうしようどうしよう羞恥で顔が赤く染まるのがわかる。こんにゃろ格好いいんだよお前えええ!!
真っ赤になった私を見て図星だと確信したのか雲雀さんは携帯を取り出した
「もしもし草壁。今日は僕がいいって言うまで応接室に来ないで」
そして立ち上がって応接室の鍵を室内からガチャリとしめて、語丁寧に窓の鍵とカーテンを締めてクーラーをポチッ・・・ん?何をするのか状況が飲めない。
「いいよ、キスしようか」
クイッと顎を持ち上げられて、雲雀さんのドアップ。うわぁ恥ずかしいんだけど!
チュッとかわいいリップ音がして、ふにっとした感触が唇に。どうやらこの人には羞恥心なんて感情は存在しないらしい
「君が悪いんだよ。折角我慢してたのに、そんなにかわいい顔するから
止まらないじゃないか」
ニヤリと笑った雲雀さんは、肉食動物の目をしていました