「ハッピークリスマスー!イブ!!」

家を出たらハルさんがいきなりクラッカーを鳴らして騒ぐので、一発入れときました。完。

「いやいや!強引に終わらせようとしても駄目ですよ。イブですよ?イブ!一番盛り上がる日じゃあないですか!」

早口でまくし立てるハルさんから目線をそらして笹原を見る。
笹原はというと、ずっとこんな感じですよ、言う風にこっちを見て顔を歪めた。
こいつもいつも大変やなぁ。

「イブ!イブですよ?ときめかないんですか!?笹原も!」

「ハルさん、よくそんなテンション高くいられんなぁ。僕ら彼女も彼氏もおらんのに。」

笹原ははぁーっと深いため息をつくとクラッカーの散らばった紙クズを拾ってハルさんに投げつけた。
あ、ジャストで目に入りおった。

「うぉおお!目がぁっ!目がぁっ!」

すでにム○カと化しているハルさんはそれでもうるさくて、オカンが出てくる前に公園に連行することにした。

「ハルさん、一応人んちの前やからな?静かにせなやろ?」

そしてハルさんがはい、はい。と涙目になるまで説教IN公園。
結局あんまりいつもと変わらんクリスマスイブやったとさ。

「笹原助けてぇぇ…」

「今回もハルさんが悪いわ。」






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