夕焼けに照らされた背中がやけに熱くて、私は少し早足になる。
早く、早くと。みやこに確認しなければいけないことがあるんだと。

みやこの家の前に着けば久しい花の匂いがしたから私は思わず目を閉じたのでした。
門には相変わらず綺麗な色とりどりの花が咲き、歓迎するように開いていました。
呼び鈴を鳴らすと懐かしい声でみやこママがはぁーい、と返事をしてぱたぱたと足音が聞こえて、そして、それに伴うようにみやこの部屋のカーテンが少し、動いたのでした。
私はそれとなく襲ってくるデジャヴを感じなかったように振る舞うことしか出来ませんでした。

「みやこ、いますか。」

みやこママは以前のように少し悲しげに、ごめんね。と言ったのでした。
私は確信して、そして、少し涙が出そうでした。自分があまりにも不甲斐なくて。

みやこ、守れなくてごめんなさい。














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