夜のお話

※やりたいほうだいやったけっかがこれだよ!
※ジュリヴィレ(GE2男主)前提。ホモです
※唐突に始まって唐突に終わる
※ということで観覧注意です















発端はなんだっただろう。夜に眠れず、庭園に行ったらたまたまそこにはジュリウスがいた。ガラスが施されれ、円を描くように長椅子が設置されている場所で、彼は端末を操作していて、恐らくはエレベーターの音で気付いたのだろう。彼、ヴィレを見つけると手招きし、隣に座るようにジェスチャーする。失礼します、と言いつつヴィレは腰を下ろした。


「眠れないのか?」

「そう、ですね。隊長はどうして……?」

「まぁ、似たようなものだ」


淡く照らし出された庭園を暫く見つめていると、唐突にジュリウスの手が伸びてきて、頬に触れた。


「副隊長」

「はい……?」


彼の指先は少し冷たかった。ヴィレは首を傾げつつ続きを待つ。


「お前は、不思議だな」

「……?」

「傍にいると、安心する。今まで、そんなことなかったんだけどな」

「隊長……俺でよければ、ずっと傍にいますよ?」


彼の手を取りながら、ヴィレは薄く微笑んだ。ジュリウスもフッと微笑を浮かべ、指を絡める。そのままヴィレを押し倒した。何をされたか分からない彼はただ驚き、言葉を失っている。そのうち状況を把握したのか、狼狽する。


「た、たいちょ……!」

「誘ってきたお前が悪い」

「いや、誘ってな……ッん……ふ……」


否定の言葉を並べる前に、ジュリウスは自らの唇で彼の口を塞いだ。空いている手でジュリウスの肩を押すがキスされているためか、上手く力が入らない。
そのうち、ヌルリと舌が侵入してきて、咥内を犯される。


「ふ、ぅ……ッ、んぁ……はっ……隊長!」


文句の一つも言ってやろうかと思ったのだが、ジュリウスは耳元で囁いた。


「まんざらでも、ないだろう……?」

「……ッ」


クスクスと笑う声が聞こえ、ヴィレは顔を真っ赤にする。綺麗なテノールの声に、彼は内心舌打ちをする。


「ヴィレ」

「なん、ですか……?」


久々に名前で呼ばれ、身体は反応する。


「お前が、欲しい」

「……仰せのままに、ジュリウス隊長」


その言葉は、禁断の合図。再び、唇を重ねた。



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