何時も、何時も何時も何時も。どんなに理不尽なことが起きても、どんなに腹の立つことが起きようとも、骸ちゃんは静かで表情を崩すことはない。例え天変地異が起きて空と海がひっくり返っても、全てを受け入れるように穏やかに笑っているんでしょう。

「流石にそれは驚きますよ」

「嘘。幻術で何度もそんな世界を作る癖に」

「クハハ、幻術は幻術。現実とは違います」

骸ちゃんの作る世界が好き。蓮の花が開き、火柱が立ち、全てが入り交じる、あの空間。きっと骸ちゃんが世界征服を成功させたら、綺麗な綺麗な世界になるわ。例え血の海が広がったとしても、其れさえも美しいと思えるような世界が。

「なのに」

なんで今、此処にいないの。なんで骸ちゃんが立っていた場所に、外見そっくりの知らない女が居るの。貴方の世界の創造はどうしたの。犠牲になって水牢の中ですって? 冗談じゃないわよ。ああでも、どうせ貴方は穏やかに笑っているのね。人の気も知らないで。


貴方は何時もそうして笑う


×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -