俺はギャモンを背負うと保健室に向かって歩き始めた。
さ、さすがに重い。が、そんなことを言ってる暇はない。
にしてもでかいなこいつ。何食ったらこんなでかくなるんだ…。毎日食堂でも同じくらいの量食ってんのにな、違いなんて……。ネギか、ネギなのか。
俺とギャモンの体格差じゃおんぶのスタイルはきついためギャモンの足は床に擦りつつ腕を肩に回して背中を抱えるようにして歩いていく。そういえばギャモンは俺のことを普通におぶってたなぁと思い、相手が相手だから仕方がない部分もあるがなんだか男として情けなくなった。
そうして色々と考えているうちに大分歩いたようだ。
保健室が見えてくる。しかし。



様子が変だ……。
扉の前に札が掛かっている。
扉が少し開いている。