0201...15:00


『これが最後だ』
「…最後、ですか」
『ああ…。お前には、辛い思いばかりさせてすまないな』
「今更、ですね。あなたを好きになったときから覚悟くらいしてましたよ」
『…そうか』
「一つだけ教えてください。私は…、アンナさんの代わりにはなれましたか?」
『…!』
「いいんです、別に一番でなくても。貴方の心にはいつも彼女がいたこと位分かりますよ。…けど、せめて代わりくらいにはなれましたか?」
『代わり、などではない』
「…」
『アンナもお前も、私にとってはかけがえのない存在だ。代わりなどではない』
「クラ、トスさん…」
『だから幸せになれ』
「…意地悪ですね、貴方が好きだと言っているのに」
『すまないな、だが私にはやるべき事がある』
「分かってます。…お元気で。貴方を、愛していました」
『ああ…、私もだ』







彼にとって、アンナさんは一生愛する方であると思っています。
ただ、彼女を殺した罪を一生背負うのはあまりに辛いのではないのか、とも思います。
たとえ彼女に勝つことはできなくても支えることは誰かに出来ると思います。
いつかシリーズ化を目論んでいます←




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