今晩もレベル6に向けての実験がある。
折り返し地点を祝ったのは先月だったから…今は1万さんじゅう……いってるかいってないかそれくらいだと思うけど。

何時も通りシスターズの一人を痛めて痛めて痛みつけて殺す彼を見つめ続ける。

あー、あ。

今日ももう終わりか。
シスターズのそのいちとか家に来てメイドのお仕事とかやってくれないかなと考えていると一方通行くんがこちらまでやってきた。


「おつかー」

「……」


無視かよ。
まあ、きっと感傷に浸りたいお年頃なのだろう。
「なんで俺はこんなことしてんだろ」みたいな…。
うーん。
流石にキャラじゃないなあ。

私を無視する彼をスルーしてコンビニに行くことにした。
鍵は我が手中にある。
ふふ、貴様が帰ろうとしても扉の前で待ちぼうけコースだ馬鹿め!
ニヤニヤしながらコンビニへの道を歩いていたら、彼は斜め後ろを歩いていた。
なんだ結局ついてくるのか、つまらない。

コンビニに足を踏み入れるといらっしゃいませーとダルそうな声が聞こえた。
やる気のない声だなぁ。
一方通行はまっすぐコーヒーの所へ向かっていく。
店員をちらりとみると中々ヤンでキーな見た目だった。
店員を観察しているとその店員と目があったが直ぐに目を反らしといた。

私も奥の飲み物の所まで行くと、彼は無言で私のカゴの中にコーヒーを何個か突っ込んできた。
疑問なんだけど、なんでいつも私持ちなのかしら。
まあ今に始まった事じゃないし、諦めよう。
私はそこでポテチを購入。
そしてカフェラテとエクレアを三個突っ込んだ。

そしてレジへ。
さっきのヤンでキーな奴はまだ私を見てた。
何、この、目を反らしたら負けみたいなの。


「1083円です」


私は無言でお釣りなしになるようにお金を置いた。
一方通行がレジ袋を持ってくれたので私もそれに続く。
ありがとうございました、と今度はちゃんと言った店員をもう一度見る。


「アクセラ」

「あ?」


あ、やっと反応をしめしてくれた。


「今日もお疲れさま」

「全くだ」








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