「私これ食べたらシャワーして寝るわ」
「俺は寝る」
「そうかよ、勝手にしやがれ」
「言われなくてもな」
シャワー浴び終えて髪の毛をドライヤーで乾かしていると、寝室からゴンゴン聞こえた。
早く来いってか。
しかし髪の毛は乾かさなければいけないので気にせずドライヤーを動かしていると壁を叩く音がうるさくなった。
「るっさ、ちょっとは静かに出来ないのかあのお馬鹿さんは」
「誰が馬鹿だアホ」
くぐもった声が聞こえてきた。
なんつー地獄耳だよ。
だいたい乾いたと言うところで、寝室に向かった。
彼は人のベッドの上で携帯をいじっていた。
ちょっと待ってくれ、その携帯、私のですが。
「お前にも友達がいるンだな」
「いちゃ悪いか」
「いや」
「安心してください、一番は一方通行さんですぜ」
「そりゃどーも」
「あれ。照れてくれないの」
「ンなもんとっくに知ってるからな」
「…うわあ」
「どしたァ?」
「私はアンタのそう言うところ尊敬できるよ」
「お前も大概変わってんな」
「……まぁ、お前もな。お互い様だ」
二人で同じベッドに横になり、私たちは大人しく眠りについた。
なんてったって疲れてるからだ。