「青髪ー、デートしましょう。この間の誘いを今受けるわ。そんで何か奢るわ。つまり今日一日付き合ってください」

「やあっと俺の魅力わかってくれたんー?かわええなあ名字ちゃん。ええよどこいくー?」

「どこか涼しいとこ」


事件についての情報収集はほぼ完璧だ。
なんでこんなことになっているかと言えば幻想殺しの上条当麻とコンタクトを取りたくて、申し訳ないが青髪を上手く利用させたろうという計画だ。


「パフェひとつにスプーン二つでええ?名字ちゃん」

「いやいやいや、とてもよくない」


あの日の夜。
人気の無いところで実験が行われていたのはいつものことだった。
しかしそこにはシスターズとアクセラだけでは無く、シスターズの姉の御坂美琴と、幻想殺しの上条当麻がいた。
なにかで、どこかで彼が幻想殺しだと知っていた私は、それがどんなもんかと調べたことがある。
まさか同じ学校の奴だとは思わなくて、少しだけ世間の狭さにびっくりしたが、まあ狙いやすい所にいたもんだと思った。
より早く行動に移せる距離にそれはいる。


「青髪って夏休み補習あったんだっけ?」
「ああ、小萌せんせーに叱られたくてなあ」

ニコニコと笑いながら話す彼はきっとM属性なんだろう。
偏見を持ちはしないが、利用している自覚がある分申し訳ないという気持ちが強い。

ごめん。

まじごめん。

上条当麻を殴って青髪に嫌われたりすんのは辛いかも知れないけど、青髪ピアスと一方通行を天秤にかけると一方通行の方が重いので気にしないことにする。

単体なら青髪いいやつなんだけどね。
ほんとに。モテない筈がないのに。





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