女の子達からガンつけられてるのはそれなりに気付いていた。
魔法薬学に限った事じゃないのだが、ことあるごとに睨まれてしまってはこちらも気疲れしてしまう。

原因は一目瞭然、私がシリウスくんと仲良くしているからだ。


「恋する乙女って怖いよね」
「どうした頭でも打ったか」
「何この人失礼すぎる」


睨んでくるのははっきり言ってうざったい。
相手を蹴落とすより、自分を昇華させれば良いのに。
私に当たってくるなんてちょう迷惑、まじ迷惑。

そんな女の戦いを知らぬであろうシリウスくんは今日もモザイクものな作業をしている。
相変わらずエグい。


「どーせ俺の家にしか興味がねぇ奴らだぜ」
「なんだ、気付いてたの」
「ナマエそのうち囲まれんな」
「はあ?洒落になんねぇ。君のとばっちりなのに」
「元を辿ればナマエのせいだろ」
「……サーセンっした」


私が成績が悪いのが悪い。
そう言う事か。



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