足があるのは良いとして、駐車場から運ぶのは正直しんどい。
一度有里さんに聞いてみようか、と携帯を出した。

「どうしたのなまえちゃん」
「買い出し終わって駐車場なんですけど、荷物って何処に運べば良いんですか」
「あ、悪いんだけど全部こっち持ってきてくれるかな。重くて持ちきれないようだったらカートとか台車があるから使っていいよ」
「わかりました。ありがとうございます」

カートを物置から引っ張ってきて車から出した荷物を置いた。
車の鍵を閉めて、私は広報部へ向かった。

「失礼します」
「あ、なまえちゃんお疲れさま!ありがとう凄く助かったわ」
「本当ですかー、良かったです役に立てて。これ、領収書とお釣りです」
「将来ここに働かない?」
「あはは、考えておきますねー」

今日はこれで終わりである。
達海さんに言いにいかないと。

「達海さんってどちらにいらっしゃるんでしょうか?」
「あー、今日は外じゃないかな」
「なら電話で伝えます。失礼しました」

車に戻って携帯を取り出す。
暫く鳴らしていたら出てくれた。

「おー、お疲れさん。またな」
「お疲れ様でした」







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