「おはよ、うございます」
「おーはよなまえちゃん」
「おはよう」

達海さんの隣に見知らぬ人がいたので一瞬戸惑った。
その人からも笑顔つきで挨拶をされたのでおはようございますともう一度言った。

「達海さん、これ昨日言ったやつなんですけど……」

ケーキの箱を差し出す。

「無理しなくていーよって言ったのに」
「監督…援助交際ですか」
「ちげーよ。短期アルバイトのなまえちゃん」
「はじめまして」
「はじめまして、俺は世良ね。22歳」
「あ、はいよろしくお願いします。あの、世良さんも良かったらケーキ食べてください」
「まじで!!いーの!?ありがとう!」
「食べたら二人とも感想ください。なるべく思ったことを素直に私に教えてくださいね」

失礼します、と言って私はその場を離れた。
実はあのケーキは私の新作だったりする。
このあいだの写真でヒントを得てそこでケーキのデザインを考えて、作ってみて他の人の意見を聞いたりするのが細やかな楽しみなのだ。

「世良さん…だっけ、若いなあー」

達海さんとは別のいろんな意味で。





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