「ちょ、待てってば」


美鞍はわざわざ追いかけてきてきて下さったらしい。肩を掴まれて引っ張られる。
しつこい男は嫌われる運命なのに。

A・Tは飽きたと言っているのがわからないのだろうか。
仮に入ったとしても、試合なんてする気は毛頭ない。
それにチームだなんだ言っているが、私たちは受験生だ。
もちろん走っている暇なんてない。

それに、ただでさえ成績が下の中みたいな所にいるのに。
走ったりしたら本当に最下位になりかねない。

くだらない理由じゃない。
こっちは真剣なんだ。

七海はなんだかんだ言って、久しぶりに走りたそうな雰囲気だったけど。
チーム組んでまで、では無いような気がする。



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