あたしには包帯やらガーゼやらの傷の手当てに使うようなアイテムをトランク二つ分を持たされ、ミランダは皆への新しい団服を持った。
新しい団服に袖を通してあたしたちは出発。
最初は無言でいたが段々と気まずくなってきた。


「……質問してもいい?」
「え?あ、どうぞ…」
「イノセンスが適合しただけでエクソシストになる事についてどう思う?」
「私は、…嬉しかったわ。誰かの役にたてる事も、居場所が出来ることも。でも私のせいで誰かが傷付くのは見ていられないから、強くならなくちゃって。それに独学で強くなるのって難しいじゃない?だからあそこに行くことに抵抗は無かったわ。エクソシストも、適合してくれたイノセンスにありがとうって伝えたくてなったの」


それを聞いてエクソシストには心底いい人しかいないのかと疑問に思う。
ミランダの顔をじっと見つめていたら彼女は自分を卑下するような言葉を並べて謝ってきた。

あたし別になにもしてない。


「謝りゃいーってもんでも無いよ、世間は」
「ごごごめんなさい」
「違くてね。謝るかわりに次からはこうしますーとか言ったらいんでない?こっちが何もしてないのに謝られるとイライラする」
「……次からはそうするようにするわ」
「そうそんな感じ」


あたしは彼女の超マイナス思考は別に嫌いじゃない。

そんなこんなで特別な事も無く中国にあるアジア支部へとたどり着いた。





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