朝起きると体がバッキボッキに固まっていた。
いつつ。とならしていると、ドアがノックされた。
客が来るはず無いと思ったけど、ノックがあまりにもしつこいので出た。


「Hello」
「は?」


白髪、左目の星。
一目でわかった。
この世界の主人公、あたしでも流石に名前は覚えてる。
アレン………、なんちゃら。
うん、自分の記憶力に乾杯。
忘れてる。

主人公は笑みを浮かべている。
そんな彼に恐怖を抱き、昨日投げ捨てたナイフを手に取った。
近付いたら死にます。そんな意味を込めて切っ先を胸にあてた。
本当は切れない、飾ってあったナイフ。


「―」


アレンなんちゃらが何か喋った。
身振り手振りは落ち着いて下さい。または怪しい者では無いです。
と言った感じに両手を上げている。
それかまあまあ、とでもフキダシがつきそうだ。


「I can't speak English」
「…? You speak」


揚げ足を取られた事に吹き出してしまった。
馬鹿らしいと笑っていると、素早い動きで鳩尾を殴られ気絶させられた。
この切れないナイフはお守りにしよう、と離さなかった。

関わりたくないって言ったじゃない。
もう本当自分死ね。





人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -