ちくしょう。
小さい子じゃあ、あるまいし。
泣き疲れて、眠るなんて無いと思っていたけど、どうやらあの後私は寝落ちしていたようだ。

携帯を見ると電源が入っていなかったので、充電器に挿してから電源ボタンを押した。

「え、きも…」

着信履歴23件。
メールの受信フォルダには42件の新着メールが入っていた。
普段こんな画面を見たことが無かったので思わず口から変な言葉が出てきた。

「うっわー奥村からもあるー」

そうなるだろうな、とは予想していた。
あの場に全く関係無いと思っていた同級生が目の前に、しかも自分よりも関係者ヅラしているんだ。
明らかに理事長側の私を見て、問い詰めたくはなるだろう。
でもなあ、こんなにも電話やメールがあると引いてしまうよ、奥村くんや…。

あとは理事長からと、燐と、その他の友人からメールや電話が入っていた。
残りはメルマガ。

「丸一日寝てたのか…」

日付を確認して考えると、あの出来事から一日以上経っていた。
そういえば、頭もいたいし体もいたい。
長時間寝過ぎてしまった症状だ。

留守録やメールの内容は後で確認するとして、今はとりあえず風呂に入りたい。
寝起きの頭で、難しいことは考えたくなかった。





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