わたしにとってあなたは太陽だった。どんな状況でもわたしの味方でいてくれて、手を差し伸ばしてくれる。お養母さんに怒られてもへらへらしてるあなたも、優しい声でセシルと呼んでくれるあなたも、わたしは大好きだった。わたしが目のことで近所の子供たちに苛められれば、年上だから体格が大きいからなんて関係なく助けてくれた。わたしはそんなあなたの勇気もとても好きだったし、憧れてすらいた。恥ずかしくて口には出さなかったけれどね、あなたのお嫁さんになれたらな、なんて思ったりしたの。今思えば、言えばよかったと後悔している。もうこんなことを思っても遅いよね。

だって、あなたはわたしのせいで巨人に食べられてしまったのだから。





(20130925)


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