SS/おいしい夢
2011/12/23 21:48
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▽「トウヤだー!」
▲「こんにちは、トウヤ様」
ト「こんにちは、ノボリさん、クダリさん。
あれ、ノボリさん、もしかして寝不足ですか?」
▲▽『!?』
ト「Σぅわ! な、なんですか、おふたりそろってビックリ顔なんてしちゃって…」
▽「そりゃあ…驚くよ」
▲「わたくしは体調不良すらも殆ど顔に出ませんからね」
▽「ノボリの不調、一目で見抜いた、しかも大当たり。」
ト「てことは寝不足?」
▲「ええ、昨晩は一睡もできませんでしたから」
ト「完徹ですか」
▲「激しいバトルで直しきれなくなったスーパーシングル用の車両をいくつか入れ替えすることになりまして。」
▽「だから、今、ノボリだけ忙しい。」
ト「休憩時間がとれるようでしたら絶対に寝て下さいね?
あ、でもソファの上とかだったら逆に寝ない方が身体痛めない…かな? ぃやぃや、やっぱり、ちょっとでも寝た方が良いですよね」
▲「クダリが少し変わってくれるので…今から仮眠室に向かうところなのですよ。」
ト「良かった!」
▽「ボク仮眠室は好きだけど、ベッドはキライ。古くてギシギシうるさいんだ…」
▲「ああ…確かに。しかし寝てさえしまえば、多少の音は気になりませんよ」
▽「ボクは気になるの。」
ト「あ! ノボリさん、僕いいこと知ってます!」
▲「何でしょう?」
ト「唇にハニミツをぬって、こう唱えるんです。
おいしいゆめ、おいしいゆめ、わたしのところにおりてこい。」
▽「おまじない?」
ト「はい。眠れないとき、お母さんがやってくれたんです。ぐっすり眠っちゃいますから、多少の音くらい何てことなくなりますよっ!」
▽「(かわいい!)」
▲「それはそれは…とても効きそうですが…ハニミツの持ち合わせがありません」
ト「言い出しっぺですから。
代用品をお貸しします!」
▲▽『代用品?』
ト「この間…、トウコちゃんにもらったんですよ。あった!
無くしたと思って新しく買ったら出てきたからって」
▽「トウコらしーい…」
▲「リップクリームですか」
ト「ミツハニーの甘い蜜配合。代用品になりますよね!」
▲「で、では…お借りしますっ…!」
ト「どうぞどうぞ。」
▽「(ノボリ、関節キス程度で赤くなるのヤメて。)」
おいしいゆめ、
おいしいゆめ、
あなたのところにも
いっぱいいっぱい
おりてこい!
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お粗末!
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