君は可憐で
君は小悪魔

ひらがなで、
とろりと蜜を落とす様に
舌たらずに、ゆるゆると
俺の名前を、呼んで、簡潔に告げる


あぁ、また今日も俺は連れていかれる

こいつの、どろどろの熱情の中に


ペロリと、ひと舐め、赤い舌が覗く

(どっかの発情期の猫かよ…)

ハラを空かせて尾をピンと突き立てて欲情のまま擦り寄る

見下ろす様に視線を向けて
また、ペロリと、ひと舐め、
真っ赤な舌で挑発する

なんて可憐で、
なんて意地悪
その蕩ける声で俺はどこまでだって…

「ねぇ、はやく。あおみねっち 」



了解しました。
俺の小悪魔さま。




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テーマ「人外ファンタジー」
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