少女は別に不幸ではありませんでした。
少女は別に自分が不幸だと思ってませんでした。
しかし、周りの者は少女が不幸でかわいそうだと思い込んでいます。
少女はそんな人たちが大嫌いでした。
ある日、少女は両親も死んで少女以外誰もいなかった、やたらと広い家を燃やしました。
パチパチと言う音が段々大きくなって、まるで花びらのように舞う火を少女は美しいと感じながら、僅かなお金と着替えを持って逃げ出したのです。両親の形見は、家と共に燃やしました。少女にとってはいらないものだったのです。


少女は養護施設に無理矢理連れてこられて、そして逃げ出すという生活を送っていました。
いつの間にか月日は経ち、少女は十六歳になってました。
お金はあまり持ってませんし、知識もありません。なので、コンビニの裏にあるゴミ箱をあさって食料を取ったり、そこで野宿したりしていました。
そんな少女を救ったのは、そのコンビニで働いてる一人の女性でした。年齢は二十代前後、いつも長い髪の毛を結っているとても美人で、少女は女性を見たとき、天使が迎えに来たと感じました。

「そんなところで寝てたら、風邪引いちまうぜ?…しっかしお前、ボロボロだなあ。よし、オレの家に来い」

口調は男勝りでしたが。


20101210
続かないかもしれない

 

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