後追い自殺に定評のあるみっちゃん


「何してるんですか」

   k i 麗な、声 だ な。

思考が掠れる。息が揺れる。

 彼はどうや って死nだノ か なa。

ひゅ、ひゅ、と、そんな、音が、耳を。耳、を

「僕は生きるのに」
「……、ぇ  た」
「勝手に死なないでくださいよ。先に死ぬなんてずるいです」

傷口に、布が。あてがわれ、て、血が、あらが、って。

「生きてください。人が死んだからって死ぬのはずるいですよ。卑怯だ」
「く……ぅ、」

首にかけられていた縄が、落ちた。
腹部に刺さったナイフが、落ちた。
何かが、落ちて、音をたてる。

「ほら、病院行きますよ。全く、またお金使わなきゃいけないじゃないですか」

また死ねないのかあ、

私は何度、終わりを見たのかな。

目の前の死神は、そんなことどうでも良さげに、また私を生かすのだった。









後追い自殺に定評のあるみっちゃん
(題by マェロP)

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