どんっと背中に何かがぶち当たる。予想だにしなかった衝撃に俺は前のめりになり、背中にのっかったなんかの重さで倒される。

「きゃはっみぃつけた!」
「お、おま」
「かっどーたさーん♪ だめじゃん隠れたりしちゃあ!」

にい、と笑う、いや見えないけど笑ってるであろう背中の物体は、言いながら俺の顔をのぞき込んだ。

「別に隠れてない」
「あぁー、嘘つきぃ遊馬崎さんが私から逃げてるって教えてくれたもーん」

あいつ後で殴る。年の差×2回殴る。ていうか隠れたわけじゃない、適当に逃げ回ってただけだ。こいつ神出鬼没すぎて隠れても基本無駄だし。真面目にやったら頭がイカれそうになる。ていうかイカれる。

「さあさあ一緒にお茶会でもー♪」

今日も俺はこいつの餌食になるのか。嫌じゃないとか思ってる俺は何なんだ。







Black Knock
(題by 6410)





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