どうしようか。


前公園で絡まれてた女子高生、YES。花のJK。なんで俺が助けたかって、そりゃあ俺町での評判よろしくないみたいだしそろそろヤバいかなーと、すいません嘘っす。本当は只の一目惚れ。何処の乙女だ。池袋のか。落ち着け俺。とりあえず状況説明だこのやろー。

某月某日月曜日の昼過ぎ、場所は駅。雨が降ってる。うぜぇ

人は少な目、俺とあの子がいたりいなかったり、いやいる。

あの子は傘を開いて駅を出る寸前。俺は傘無し。

つまり声かけて入れてもらおう、というか入れてやろう? まあ、そんなことができなくなくなくない状態。どっちだよ。

「あのー」

うおっ!? 声がした方を見れば可愛い可愛いあの子。背低っ、声綺麗だな、えーとー、

「入れてくれませんか?」
「な、」

差し出された可愛いデザインの傘。じゃなくて、いや合ってるけどそうじゃねーだろ静雄。

「俺、か?」

ぽかんとするも、彼女はくすくす笑うばかり。黙れ心臓。雨マジサンキュー。俺はピンクの傘を雨空を吹っ飛ばす勢いで開いた。






ハートブレイカー
(題by ryo)





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