「今日も愛してるぜ!」
「うん、ウザい」

飛びついてきた幼なじみを笑顔で一蹴して、読書を再開した。ハイ、私の機嫌−3ね。因みに現在−2、基準はもちろん0。

「ちえーつれないなーこーんなに愛してるのに!」
「マルチ乙」
「酷ぇっ!! 間違ってないから反論出来ねー俺が憎いぜ、女に優しいっつーのはときどき枷だよな」
「え、優しい? やかましいの間違いでしょ?」
「そんな驚いたような顔して言わないで、俺泣きそう」

正臣の困り顔を見た、+1、現在−1。因みに私は別にサドではない。

「最近俺に対して冷たくね? 俺寂しい、兎の如く死んじゃうから構って、いや構え!」
「死ぬの? ラッキー」
「なんという」
「兎って寂しくても死なないらしいよ」
「なんてこと」

正臣はぐでー、と私の机につっぷす。なんか可愛い。しかし邪魔。

「俺さ、一人じゃ生きてけないわけ。お前がいないとなんも出来ないわけ。OK?」

顔をずい、と近づけて不機嫌そうに言われた。

「お前がいてこその俺なの!」
「……そう」

ただ今の私の機嫌、+30ね。






恋率方程式
(題by papiyon)





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