「あ、なまえさんじゃないっすか」
「わー本当だ、久しぶりだね」
「あっ狩沢さん、と…………」
「忘れたんすか!?」
「あは、冗談です。遊馬崎さんですよね。お久しぶりです」
「あ、あは……そうですよね。お久しぶりっす」
「なんでまた神奈川からわざわざ?」
「え、そりゃあ愛しの彼に会うためですよ」
「わわ、相変わらず溺愛っすねえ」
「羨ましいなーこんにゃろう」
「狩沢さんには二次元の殿方がいらっしゃるじゃないですか」
「あはは、まあねー? ところでそのドタチンは?」
「あ、待ち合わせしてるんです、此処で」
「あれ? 私たちも此処でドタチン待ってたんだよ」
「どっちにしろ来るだろと思ってな」
「あ、門田さん!」
「遅いっすよー」
「ああすまん、ちょっと臨也のやつに呼ばれててな」
「えーでもいいの? 私たちついてっちゃって」
「いや、大勢の方が楽しいし私はいいですよ? それに二人っきりになる機会くらいいくらでもありますし……ふふ」
「おいこらなまえ」
「二人きりの部屋できゃっきゃうふふなことするんすよね!」
「きゃー! そういうとこまでいってたんだー」
「あーもうおまえら一回黙れ!」
「えー事実じゃないですか」
「ほら、行くぞ!」
「わードタチンったら照れてるー」
「乙女っすねえ」
「うるさい」
2つの恋,1つの歌
(題by 蝶々P)
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