「おい、付き合え。」
「……どこまでですか。」
「最終的には体の関係まで、だ。」

やっぱそっちの意味か!
と理解すると同時に吐き気が込み上げてくる。

三蔵先輩は顔がいいのに横暴で、私の体質を知ってて好意をぶつけてくる残念な先輩だ。

「吐き気がします…先輩のせいで。」
恨みがましく先輩を睨み付けるが、そんなことで三蔵先輩は怯む訳もなく、鼻で笑われた。

「成る程、これは保健室であんなことやこんなことをしたいというno nameの遠回しな誘いか。」
「勝手にねじ曲げた解釈するのやめてください。」

なぜそうゆう考えに至るのか。
顔がいいだけに本当にもったいない。
ほんと、顔しか取り柄がないんじゃなのか。

「今度は言葉攻めか。no nameの女王様姿は見たいが、攻めるのは俺だ。」
「なに勝手に人の頭の中覗いてるんですか、変態ですか、死んでください。」

だから俺は攻められるより攻める方がいい、とか目の前の変態が言っているが、それは無視。

はぁ、これが先輩が卒業するまで続くのか…。
取り敢えず、先輩の近くに寄らなければ気持ち悪くはならないから離れよう。

「じゃ、私移動教室なんで行きますね。もう目の前に現れないでください。」

よろよろと先輩の元を去る私の背中には哀愁が漂っていたとか、いなかったとか。


本日の目標『話かける』達成!


三蔵の場合

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テーマ「人外ファンタジー」
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