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エンジュシティ周辺にいるトレーナー達とバトルをして数日が経った。お小遣いが貯まってきたので和菓子を買おうと思う。
マサキさんから託されたイーブイはいい感じに戦えてエンジュジムでジム戦デビューしてもいいくらいだった。
「まさかシャドーボール、アイアンテール覚えてるなんて…意外だったよ、イーブイ」
『ブイ!』
イーブイはどんなもんだい!と胸を張った。
初バトルの時にイーブイに任せると指示を出したところ、アイアンテール・シャドーボール・かみつく・でんこうせっかを使って上手く戦っていた。
それもパワーと速さがマグマラシに並ぶくらいの実力を持っていて驚いた。
「マサキさんに気になって聞いたら家にいる他のブイズたちの技を見て覚えていたからどこまでその子の実力を発揮させるかはジルチ次第って言われたよ。冒険して一緒に強くなろう、イーブイ!」
『ブーィ!』
イーブイがタックルをしてきたので私はタックルの勢いを流しながらイーブイを抱き上げた。
「ようやく君の動きを読めてきたからもう強烈なタックルを食らわないよ!…この先大変な事が多いかもしれないけど乗り越えなきゃね」
イーブイは首をかしげたがすぐ笑顔になった。あまり細かい事を気にしないタイプのようだ。
「よし、今日は休憩して明日ジムに挑もう!」
イーブイの他にライボルトたちもバトルをして鍛えてきた。ライボルトはじゅうでん、マグマラシはニトロチャージ、シャワーズは技マシンでれいとうビームを覚えた。
次のジム戦でどう動くかはまだ決めてないけど基本的に速さがある子で相手の前まで詰め寄り、火力で押しきる。
この戦法はアタッカー型のライボルト、マグマラシの担当。あとは回復ができて耐久力の高いシャワーズのディフェンス型の編成になっている。
イーブイもアタッカー型の戦法をやってもいいかなと思っていた。
私自身、長期戦や状態異常でじわじわと削られるのは大の苦手でむしゃくしゃしてしまう。
ポケセンへ戻ると入口で金髪の男の人とすれ違って、何となく顔を見るとその人と目が合って微笑まれた。
どこかで会ったかなと思いながら軽く会釈をした。
「イーブイ、さっきの人見た事ある?」
『ブィ?』
イーブイは首を横に振った。
「じゃあ誰だったんだろ。会った記憶ないしな…」
知らない人に微笑むなんて愛想のいい人なんだろうと思い、ジョーイさんに手持ちを渡して回復をしてもらった。
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