水の都の巫女 | ナノ


35

 ポケセンに行って手持ちの回復、部屋の確保をしてからヒビキ君オススメのコガネ百貨店へ行ってみた。

「小さい頃ホウエンのデパート行ったことあるけどここも凄い広い!」

場所がどこだったか忘れたけど、カントージョウトの旅が落ち着いたらホウエンに行ってそのデパートへ行こうと思った。
夜なのに百貨店の中は人がたくさんいて、人混みに埋もれながら商品を見ていた。
2階に行ってすごいきずぐすりを4つ買って、憩いの広場でシャワーズとサイコソーダを飲んでいた。

「本当に賑やかな街だな……」

[―貴女1人が邪魔をしても私達の活動は止められやしないのですよ。これから何が起きるか怯えながら待っていなさい!]

「…………」

ふと、ランスが立ち去り際に言った言葉を思い出した。

「何が起きるか、か…」

確かに私一人でどこまでロケット団を止めることが出来ることがわからない…。
だけどレッドも同じだったはず、仲間を信じて奴らに立ち向かって勝った。
私もレッドと同じように仲間を信じて立ち向かおう。

「ふぅ…。遅くなってきたしポケセンへ戻ろうか」

『キュルル!』

残りのサイコソーダを一気に飲んでもやもやした気持ちを流し込んだ。

ポケセンで借りた部屋に戻って明日の支度をしたあと、みんなをブラッシングしながら明日の予定を伝えた。

「明日はラジオ塔に行ってラジオカード貰いに行こっか。そのあとジムに挑んでからエンジュに向かおう。マップ見た感じだとそう遠くないみたいだしジム戦が早く終われば昼ぐらいに着きそうだから一緒に頑張ろう!」

みんなは一鳴きして応えてくれた。

「うん、じゃあおやすみ」

部屋の電気を消して私たちは一緒に眠った。

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