03
それから3人は夕方まできのみを拾ったりして遊んで一緒にマサラタウンへ帰った。
「お母さんっただいま!」
「おかえりなさいジルチ。ちゃんと手を洗いなさいよ?」
「はーぃ!」
ジルチは洗面所で手洗いしたあとご飯を食べながら、今日近所の子と友達になった話をした。
「グリーンくんはオーキド博士の孫なんだって!」
「まぁ博士の?」
「ポケモンのこといーっぱい知ってた!」
「博士はポケモンのこと研究してるからいろんな話を聞いてるのね」
「レッドくんもポケモンのこと詳しかった!美味しいきのみとか教えてもらったよ!」
「いろんな事をお友達に教えてもらってよかったわね!」
ジルチの母はとても嬉しそうに話す娘の姿が微笑ましかった。この町に来てよかった、と安心した。
「もう遅いから早く寝なさい。明日はオーキド博士の所へ挨拶しにいきましょ」
「うん!そのあとレッドくんとグリーンくんと遊んでくる!」
「わかったわ。夕方までには帰ってくるのよ?」
「わかった!お母さんおやすみなさい!」
「おやすみ、ジルチ」
ジルチが部屋に戻ったあと机に置いてある白いボールを取った。
「ラクライ、寝るまでお話しよ!」
白いボールから薄緑色の体毛のポケモンが出てきた。
「2人ともすっごく面白いんだ!近いうちにオーキド博士からポケモンもらうんだって」
「その時になったらラクライのこと2人に紹介するね!ポケモンバトルしたりきのみ食べたりして遊ぶんだっ」
『ワワゥ!!』
ラクライは楽しみだと返事をした。
ジルチはいつか3人で旅に出れたらいいなと思っていた。
昼間に拾ったきのみをラクライにあげて感想を聞いてるうちに時間が過ぎていった。
「遅くまで話し込んじゃった。一緒に寝よっか」
ラクライはジルチと一緒に布団に潜り込んで眠りについた。
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