水の都の巫女 | ナノ


30

 私と対峙した団員はとても冷たい瞳をしていた。
その団員が否定しなかったのでランスで間違いないだろう。

「なんですか?私はロケット団で最も冷酷と呼ばれた男……。それに団員ではなく幹部です。それとも私に捕まりに来たのですか?ジルチ」

今更ロケット団の団員だろうが幹部だろうが私の名前を知っていても動揺はしない。目の前の敵を倒す、それだけだ。

「…そんなわけないでしょ!!この悪行を止めに来た!」

「私達の仕事の邪魔などさせはしませんよ!貴女を倒してロケット団の物にします」

ロケット団幹部、ランスとのバトルが始まった。

「…絶対に倒す!マグマラシ、スピードスター!」

スピードスターは繋がりの洞窟で覚えた技。本来ならえんまくと組み合わせるけど今回はロケット団が相手だ。バトルしてる最中に何されるかわからない、自分の身も守らなくてはならない。
周りに警戒しながらマグマラシのバトルを指示を出していた。
…さすがスピードスター、洞窟内を飛び回るズバットに命中した。

「なかなかやりますね。ズバット、きゅうけつ」

ズバットがきゅうけつでマグマラシに噛みついてきた。
血を吸われ、マグマラシは顔をしかめた。

「かえんぐるまで引き剥がしてからひのこ!」

マグマラシはかえんぐるまで転がってズバットを引き剥がし、すかさずひのこを放った。
ズバットは飛ぶ力がなくなって地面に落ちた。

「貴女もそうですがどこの街にも私達に逆らう奴はいるのですねえ……」

ランスはドガースを出した。

「悪いことしたら逆らうのが普通よ?だからロケット団の邪魔をさせてもらう」

ドガースがたいあたりしてたがマグマラシは簡単に避けた。

「…貴女は我々に狙われている立場だとゆうのによく邪魔しにきましたね」

「メソメソ泣きながら隠れて生活するなんてわたしの性に合わない。ならば立ち向かえるくらい強くなるだけよ」

マグマラシのかえんぐるまが決まってドガースは倒れた。
ランスはドガースをボールに戻して腕組みをした。

「……まだ子供だと侮っていたらなんということ……。貴女はあの時より強くなったとゆうわけですか」

「もっと強くなって復活したロケット団をまた壊滅させる」

「……ふふん。貴女1人が邪魔をしても私達の活動は止められやしないのですよ。これから何が起きるか怯えながら待っていなさい!」

ランスは不適な笑みをして立ち去っていった。
そのあとにガンテツさんが駆けつけてきた。

「ようやったな。ロケット団の奴ら逃げていきおったわい。腰の具合もよくなったし、わしらも帰るとしようぞ」

「そうですね。ヤドンたちは無事そうですし帰りましょう」

私たちはヤドンたちを町に連れ出してガンテツの家へ戻った。

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