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ガンテツさんを追いかけ、ヤドンの井戸まできた。梯子があったので下に降りるとガンテツさんが座り込んでいた。
「おうジルチか。上で見張ってた奴は大声で叱り飛ばしたら逃げよったがな……。わしは井戸から落ちてしもて腰を打って動けんのじゃ」
「大丈夫ですか…?」
ガンテツさんは痛そうに腰をさすっていた。
「くそう……元気ならわしのポケモンがちょちょいと懲らしめたのに……。まあええジルチ!わしの代わりにトレーナー魂を見せるのじゃ!」
「トレーナー魂を見せれるかわかりませんがロケット団をヤドンの井戸から追い出させます!!」
私はマグマラシを出してヤドンの井戸にいるロケット団を探し始めた。
しばらく中を歩いていると腰をさすっているロケット団のしたっぱを見つけた。
「畜生、上で見張っていたのに何だあのじいさん。いきなり大声出すから驚いて井戸に落ちてしまった…」
どうやら上で見張ってたしたっぱらしい。
「ロケット団!ヤドンの井戸から出ていってもらう!」
「何だお前!えーい憂さ晴らしにお前をいじめるとするか!」
したっぱvs私のバトルが始まったがマグマラシのかえんぐるまであっという間に終わった。
「井戸から出ていって。ヤドンの尻尾を切って売りさばくのやめてくれる?あと目障り」
「チッ…金儲けのためならなんでも するならロケット団さ!」
「……」
井戸の中にはヤドンがたくさんいて…尻尾を切られていた。
「酷い事をするね…」
私はしたっぱを見つけてはバトルして倒していった。団員は男だけかと思えば女性の団員もいた。
女性の団員から聞いた話だと、どうやらヤドンの尻尾を切るよう命じたのはランスという人物らしい。
私はひたすらしたっぱを倒す作業をして、ランスという団員を探しているうちに一番奥にたどり着いた。
そこには他のしたっぱと違う雰囲気がある緑髪の男がヤドンの尻尾を切っていた。
「…ランスという団員はお前か?」
ランスと思われる団員は静かに立ち上がって私を見た。その時、私は寒気が一気にきて身震いをした。
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